元号についてのお話し

4月1日(月)午前11:40ごろに、

内閣官房長官の菅氏によって

新しい元号が発表されました。

 

  「令和」

人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ

だそうです。

 

せっかくの機会ですので、元号についての

基本的な知識をまとめてみたいと思います。

 

・一番最初の元号は、白鳳とも法興ともいわれて

 いるが、正式に制定されたものは645年の「大化」から。

・現在、元号は「一世一元の制」に基づき、天皇陛下の在位中に1つの元号を用いる。

・現在、元号(年号)を用いている国は日本のみ。

 

今月のKGC NEWSで最初の元号から一覧にして掲載しています。

入試にはほとんど必要ありませんが、

「承和の変」「昌泰の変」「安和の変」「応仁の乱」

など日本史の事件名は

元号から取られていることに気づくと思います。

 

1.4文字の元号

ご覧いただくとお気づきになるかと思いますが、

元号はすべて2文字かと思いきや、

奈良時代の一定期間だけ4文字の時期があります。

 

天平感宝 (てんぴょうかんぽう)

天平勝宝 (てんぴょうしょうほう)

天平宝字 (てんぴょうほうじ)

天平神護 (てんぴょうじんご)

神護景雲 (じんごけいうん)

 

これは、孝謙天皇の治世の間です。

(重祚[再び即位すること]して称徳天皇)

孝謙天皇は女性です。

この女性の天皇が即位するすこし前に、

中国の唐では、中国史上唯一の女帝

「則天武后(武則天)」が

武周朝を建てるなど、活躍していました。

この則天武后が4文字の元号を使い始めたため、

日本も影響を受けたようです。

しかし、武周朝も則天武后が

病床にふせがちになると、唐に戻ってしまいます。

そして、日本の元号も、

孝謙天皇から光仁天皇に代替わりすると

2文字に戻りました。

 

2.若者の元号離れ?

先日、産経新聞のネット版で元号についての

アンケート結果とそれについての記事が

掲載されていました。

 

https://www.sankei.com/west/news/181230/wst1812300018-n1.html

 

元号と西暦では若者は、

西暦を用いる人の方が多いようです。

昭和生まれの私としては、

生年月日などを伝える時に

「昭和50年12月16日生まれ」

という癖がついているため、

元号になじみがありました。

西暦に換算する時に、

1925を足すというのも、

わかりやすくてよかったのですが、

平成になってからは、

12を足すということがなかなか覚えられず、

西暦を多用するようになっていった気がします。

中学生に社会科を、高校生に日本史を教えるようになってからは、

元号の意味を考えるようになり、

役所が元号を使う理由を理解するようになってからは、

元号を意識して使うように心がけています。

 

3.身近な元号

明治以前は同じ天皇の治世の中で

元号が変わることは珍しい事ではありませんでした。

そのきっかけは、

1.新しい天皇が即位した時。

2.おめでたいことがあった時。

3.大きな自然災害があった時。

と、おおまかにはこのようになっています。

元号を変えることで人心も新たにしようとしていたのです。

天皇が崩御されたときのみではないため、

お祝いムードで景気を良くしたりなどの

経済的な機能があったのでしょう。

また、様々な書物に、出来事が

元号で記録されるため、

「時を司る」という権威づけのためにも

よく機能していたのだと思います。

 

今回の改元も、テレビやネットで見ている限り、

お祝いムードがあり、それに便乗したビジネスもあり、

明治以前の改元の際も、このような形で

盛り上がっていたのだと実感できるのではないでしょうか?

(盛り上がっていたかどうかは確認していませんが・・・)

 

バブル景気最盛期に始まった平成は、

バブルが崩壊した不景気に連動したかのように、

リクルート事件、地下鉄サリン事件、雲仙普賢岳の噴火や

阪神淡路大震災、東日本大震災など、

私の中では低迷した時代であったかのように感じます。

 

しかし、自然災害がおこり、巻き込まれた住民の方々が、

地域の小中学校の体育館や仮設テントに避難されている時、

今上陛下は必ずお見舞いに訪れます。

ひざを突き合わせるように正座して座り、

被災された方々のお話にじっと耳を

傾けていらっしゃる様子を見ると、

私はなぜか涙があふれてきます。

その陛下が、「象徴の務めを果たしていくことが難しくなる。」とされ、

退位されるということを国民として受け止め、

改元をお祝いするとともに、

今上陛下が長くご健在であられることを

願い続けたいと思います。

 

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