6年一貫の私立を選ぶなら? 桃山 VS 清教 VS 帝塚山泉ヶ丘

先日、桃山学院の入試説明会に行ってきました。

主に桃山学院について書かせていただきたいと思います。

過去に何度かこの学校については

書いたことがあり、

大きな変更点はありませんので、

過去記事も参照していただくとして、

今回は、高校受験で、主に公立トップ10の

滑り止めと主に位置づけられている高校を

中学受験する価値について書かせていただきます。

高校受験時の偏差値は

以下の通りです。

桃山 62

清教 62

帝塚山泉ヶ丘 61

※偏差値は五ツ木模試の

(併願で一番レベル高いコースの偏差値+専願で一番レベルの低いコースの偏差値)÷2

で算出しています。

 

まず、以下のデータをご覧ください。

各高校の大学進学実績です。

説明会などでは、人数をアピールされると思いますが、

桃山学院は旧帝大の合格者のうち、

浪人が約44%を占めています。

また、卒業生に占める現役合格者の割合は

1.5%となっています。

 

これに対して、清教学園、帝塚山泉ヶ丘は

ともに現役生の占める割合が3%です。

次に、南大阪では旧帝大のすぐ下に位置付けられる

神市府(神戸、大阪市立、大阪府立)は

3校とも現役率が高くなっています。

この3校では清教学園が割合としては1位になります。

 

では、こうした国公立大学への合格者のうち、

中学から通っている生徒の割合はどうなっているでしょうか?

清教学園、帝塚山泉ヶ丘共に、

旧帝大は6年一貫の生徒の方が有利です。

神大、市大、府大になると

3か年の生徒もたくさん合格しています。

旧帝大に合格しようと思うと、

6年かけて準備をしなければならないということでしょう。

 

ところが説明会では、おどろくデータが出されます。

なんと、桃山学院の6年一貫の生徒

(つまり中学受験で入学した生徒)のうち、

旧帝大に合格したのは、たったの1名、

名古屋大学の合格者だけでした。

 

桃山学院に中学から通っている生徒は

ほぼ、大学受験で旧帝大には合格できません。

ほとんどが高校受験で合格した生徒ばかりです。

桃山学院は1973年に中学校の募集を停止し、

今の中学校は2008年に復活しています。

おそらく、桃山学院は高校の偏差値を

高めるという理由で中学を設置しています。

中学を作り、中学校に定員を割り振ることで、

高校受験で募集する入学者の定員を減らすことができます。

定員が少なくなると、競争率が上がり、

偏差値が跳ね上がります。

 

桃山学院高校は、非常に恵まれた立地にあり、

かなり広範にわたって生徒を募集しています。

通学する生徒の分布は、

大阪府 1819名

兵庫県 11名

奈良県 54名

京都府 1名

和歌山県 4名です。

 

S英数コース(定員40名)の併願校は

1.三国丘 28名

2.天王寺 13名

3.北野  5名

4.高津  4名

5.西大和 2名

6.四条畷 1名

7.大手前 1名  

英数コース(定員120名)

1.三国丘 31名

2.高津  11名

3.天王寺 10名

4.生野 9名

5.四条畷 5名

6.豊中  2名

7.北野  2名

8.大手前 2名

9.岸和田 1名

上記が示すように、公立トップ10の滑り止めとして

選ばれる学校になっています。

 

帝塚山泉ヶ丘や清教学園は、

四条畷や豊中の併願校として

受けにくる生徒はまずいません。

こうして、公立トップ10の

受け皿として不合格者を集め、

その生徒たちに、大学受験で、

公立トップ10の生徒に負けないようにと

働きかけ、旧帝大の実績をたたき出す

という具合だと考えられます。

 

この学校は、放課後にM1ゼミという学内予備校をしています。

受益者負担で、費用は保護者が支払います。

正規の授業以外に、レベルの高い大学を目指す生徒は、

予備校の費用も支払わなければいけません。

清教学園は、こうした正規の授業以外の

講習はすべて無料で、清教の教員が担当します。

そのかわり、授業料は清教のほうが少し高めです。

しかし、桃山学院は学内予備校の費用を入れると

清教よりもずっと高くなってしまいます。

 

帝塚山学院泉ヶ丘は、

これも以前に書いたことがあるのですが、

生徒一人当たりの教員配置数が

大阪府下でトップクラスです。

一人ひとりきめ細やかな対応ができる学校です。

 

桃山学院は、飛ばし率が高い学校です。

飛ばし率についてはこちらの記事をご参照下さい。

https://ameblo.jp/kgcblog/entry-12409676538.html

また、学習塾戻り率といって、

私立中学に進学したあと、

塾を辞めてしまったものの、

授業についていくために、

再び塾通いをする率も高い学校です。

※中学受験終了後、継続して塾通いする生徒は該当しません。

当塾から桃山学院中学校に進学した

ほとんどの生徒が戻ってきています。

 

以上のことから、桃山学院を中学入試で

志望する生徒の多くは、

大学の合格実績というよりも、

中学校独自の教育プログラムである、

キャンプ、スキー合宿であるとか、

食育調理実習だとか、

留学生との交流会など

学校独自の取り組みを魅力的に感じたり、

設備のゴージャスさなどを魅力的に感じて

志望校に選んでいるのかもしれないと感じました。

 

最後に追加情報

桃山学院は教職員のお給料が大阪府下で

トップクラスによい学校としても有名です。

 

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