清教学園 残念な塾対象説明会

今日は朝から清教学園の塾対象説明会でした。

私はここの学校を良い学校と評価していますし、

生徒や保護者の皆様にもお勧めしているのですが、

今回は残念な点を中心に、あえて厳しいことを書きたいと思います。

 

次年度の入試の大きな変更点は、

中学と高校の募集定員の変更です。

 

中学校 160人→140人

高校 160人→200人

 

これはウチにとっても

あまりうれしくない変更点になりました。

 

中学校の募集定員削減は

以前にも行われました。

200人→160人→140人と

段階的に減らしてきています。

 

1クラス40人学級だったのを

35人にしたいということでした。

担任や教科指導をする先生達の力が

落ちてきているため、

1度に教えられる生徒の数を

減らさざるを得ない事情があると思われます。

 

また、以前桃山学院の記事でも書いたのですが、

高校から優秀な生徒をたくさん確保したいという

戦略的な狙いもあると思われます。

確かに、清教学園は高校入試よりも

中学入試の方が入りやすいという評価でした。

 

今日出された資料の中に、

高校入試での併願校の割合の推移が出ていました。

2017年度の入試では泉陽を併願とする

受験生の割合は23.7%だったのに対して、

2019年度入試では4.9%となっています。

実に6分の1まで減っています。

 

逆に、三国丘高校の併願者の割合は

2017年度が37.4%だったのが、

2019年度は50.4%になるなど、

公立トップ校の併願校とhして定着してきたようです。

こうした生徒たちの戻りをたくさん確保して

大学入試に向けて実績を出せる体制を作りたい

という狙いが透けて見えます。

 

また、ここ数年で奈良や畝傍などの

併願校として受けていることがありますが、

「ある大手進学塾が受けさせているからでしょう。」

と入試担当の方もよく心得ているようでした。

 

私個人的には、中学校で受け入れる人数を増やし、

高校で募集定員を減らすほうがいいと思っています。

「良い生徒を集める学校」という評価より、

「良い教育をしているから、生徒が良くなる学校」

という評価の方が大切だと思います。

 

今年の阪大の合格者のうち、

6年コースの(中学受験で入学した)生徒の

合格者は4人いますが、

このうち、Ⅰ類(下のコース)で合格した生徒が1名います。

 

京都、大阪、神戸、北海道、広島、大阪市立、大阪府立

に合格した25人のうち、6人が中学入学時はⅠ類でした。

つまり、入ってから伸びた生徒が25%いるということですね。

旧帝を始めとして、難関国公立大学への合格者は

6年コースの方が圧倒的に多いです。

 

慶應、立教、東京理科、ICU、同志社、立命館、京都薬科、神戸薬科の

合格者23人のうち、15人がⅠ類の生徒です。

この私立大学の合格者は、多くが指定校推薦だと思われますが、

勉強があまり得意ではないけど、、

コツコツ努力を積み重ねることで、勝ち取った合格であれば、

そういう環境が整っている学校であると評価できると思います。

 

桃山学院と違い、6年間通わせる価値のある学校だと評価できます。

ところが、来年から桃山寄りの募集に切り替えるということになります。

 

ただ、優秀な生徒を高校入試でたくさん確保したとしても

現在の多くの担任している先生達の進路指導では、

なかなか実績が出にくいと思われます。

 

「お父さんが行ってた〇〇大学でいいやん。」

と生徒の意見を聞こうとしなかったり、

「専門職大学は大学に合格できへん、

 専門学校に行くようなヤツが行くところや。」

という馬鹿げた進路指導をしているようでは

とてもじゃないけど生徒の進路実現を手伝うことはできないでしょう。

入試担当の先生も、説明会の中で

「学校が学力を上げたとは言い難いが、頑張れる環境を用意したと言える。」

とおっしゃってました。

おそらくその通りで、通っている生徒の質は間違いなく良いでしょう。

 

なぜ、Ⅰ類の生徒が大学受験までに

成績を伸ばせるのか?

これは、中学受験の時に、

大手進学塾に通わず、基礎学力や

良い生活習慣を身につけた伸びしろのある生徒を

他の進学校よりも有利に確保できるという点が大きいと思います。

また、一部の熱心な生徒思いの先生との出会いが

自分と向き合い、勉強と向き合い

コツコツと自分を成長させる努力をするきっかけになった

という生徒も知っています。

こういうこの学園の強みをこの先も伸ばしてもらいたいと思います。

 

今日の説明会で

「本校の特任教諭がeポートフォリオを・・・」

という話がありましたが、

その特任教諭は残念ながら、もうこの学園にはいません。

eポートフォリオの設計思想は、その特任教諭の考えが

大きく反映されており、すばらしいものになっています。

 

しかし、その先生がデジタルの教材や教育コンテンツには反対

と言っていたにもかかわらず、その先生が退任するや否や

スタディサプリを高校生は全員取らなければいけなくなりました。

有料で保護者の負担になっています。

 

こうしたことに保護者にお金をかけさせ、

教員の指導時間と手間を減らすなら、

その分、保護者が満足する取り組みを行っていただきたいものです。

 

「無料の補講や夏季セミナー、冬季セミナーが充実しています。」

と言っていましたが、清教学園の授業料は

大阪府下で教員のお給料が高いことで有名な

桃山学院よりも高くなっています。

つまり、そのあたりの費用は授業料に含まれているのです。

そして、「自主性を重んじているので強制的に受けさせていません。」

というふうな説明をしていますが、

以下の夏期講習の申込書をご覧ください。

マーカーを引いているところをご覧いただくとお分かりのように、

「講習・自習室ともに利用しない者は以下にその理由を書きなさい。」

完全に受講するように圧力をかけています。

生徒からは、「学校に拘束されるから塾に来られへん。」

と残念な相談が毎年あります。

 

私は、

「学校で無料の講習受けられるなら、その方が得やねんから頑張って受けてこいよ。」

と言いますが、旧帝や難関私大を目指している生徒は、

ほぼ100%塾や予備校に通っています。

この学校の先生のうち、入試問題をしっかりと解いていて、

2次試験の指導をできる先生は本当に限られています。

 

現在、高校3年生の生徒で、

英語の講習を受けている生徒がいますが、

「あの女の先生、このレベル教えられるって

 張り切っているけど、授業めっちゃわかりにくい。

 だれも授業を聞いてない。」と言っています。

 

まずは、この学園の

教科指導を担当している教員のレベルアップが急務ですね。

 

説明会では、他にも

・中3の卒業研究でこんなすごいことを発表した生徒がいる。

・ナレッジイノベーションアワードで準グランプリがいます。

・ハーバードのアウォードを受賞した生徒がいます。

・京大農学部の特色入試に合格した生徒がいます。

・横浜国立大学へ進学した後JICAのボランティアに参加した生徒がいます。

などなど自慢げに紹介していましたが、

1学年に400人以上いる生徒のうちの何人ですか????

こういう紹介をするのであれば、

逆に、清教学園に来た生徒は、最低でも〇〇大学以上に進学します。

または、進研模試(全統でもいいですが)の偏差値が〇〇以下にはなりません。

ということを1行でも入れられるようになってもらいたいと思いました。

 

とはいえ、

「他の高校に行かせるなら、この学校の方がいいですよ。」

という話もたくさんできます。

今回はあえて厳しいことを書かせていただきました。

 

清教学園に関する過去記事はこちら

 

・SGHアソシエイトの清教学園 2017年9/8

https://ameblo.jp/kgcblog/entry-12308969548.html

 

・清教中学模試 2017年8/8

https://ameblo.jp/kgcblog/entry-12299792945.html

 

・「入りやすく学力が伸びるコスパのいい中高一貫校」清教学園 2015年9/22

https://ameblo.jp/kgcblog/entry-12075786124.html

 

 

 

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