【中学受験・高校受験】志望校を選ぶ際に良い学校かどうかを見分ける方法(最終回)

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Contents
1.大学進学実績(その1)

2.合格実績から見る学校の教育力(その1)
3.〇〇な教師がいるか?(その2)

4.指定校推薦枠の中に〇〇大学があるか?(その2)

5.学校の先生が〇〇できるか
6.その学校の受験者の専願率はどれほどか

7.入試日程がどうなっているか

8.その学校の取り組み
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それぞれの学校がしている

特徴ある取り組みをパンフレットや説明会、
ネットの情報から得られます。
その他にもKGCの場合は、
実際に通っている生徒がいますし、
私自身も大手進学塾や
予備校で働いていたことがあるため、
そのネットワークから様々な情報が入ってきます。

私立中学校や高校には、
様々な取り組みがあり、
学校というのはただ単に教科の勉強をするだけでなく、
コミュニケーション能力を高めたり、
協働することで一人ではできない
学習を深めることをしたり、
プレゼンテーション能力を身につけたりなどが
できるようになるのだと思います。

私立の中学も高校も
iPadを持たせている学校が非常に多いです。
しかし、パソコンとタブレットではできることが
大きく変わってきます。
また、Chromebookを持たせる学校も
増えてきていますが、通常のPCと
Chomebookでもできることが大きく違います。
それぞれの端末の拡張性が
生徒自身の学習の拡張性につながると
考えてよいと思います。

また、それぞれの学校で
Classiを導入したり、ロイロノートを
導入して生徒に使わせたりしていますが、
こちらも学校がどれほど使いこなしているか?
によって生徒たちのICTに対する
リテラシーがどれほど向上するかの目安になります。
昨年の緊急事態宣言の際に、
オンライン授業で大変混乱した学校がありました。
その学校の先生の一部は
「オンライン授業何てとんでもない。」
と反対し、対応が随分遅れました。

逆に、オンライン授業の特長をすぐに掴み、
オンラインでしかできない指導を試みたり、
どうすれば、対面の授業と同じような
品質を保ちながら、生徒の学びを止めないか?
に尽力している学校もあり、
そうした学校の先生からは、
zoomの活用の仕方や
パワーポイントを用いた授業の方法、
Youtubeの活用方法など、私にも
問い合わせがあるくらいに試行錯誤されていました。

現在ではオンライン授業を行う際に使用する
アプリケーションはGoogle, MicroSoft
などからもリリースされており、
セキュリティのことを考えてzoomよりもそちらを
使う学校が増えてきています。
Googleであればその他のアプリも
連動しており、使いこなすことができれば
かなりの校務の軽減になります。

パソコンを持たせている学校も
学校が用意したものを使わせているのか?
推奨スペックを伝えて、あとは生徒に用意させるのか?
によっても学校ごとの思想が反映されています。

生徒の自由度が高ければ高いほど、
学校側が想定していない使い方を
生徒がしてしまうことがあり、
その際に発生するトラブルなどに
学校がちゃんと対応できるかどうか?は
その学校の先生方がどれだけ
そういうことに長けているか?
ということになるのですが、
先生方が一丸となって勉強会を開いたり、
使い方の開発をしている学校と、
情報の先生任せになっていて、
せっかく導入した電子黒板などのICT機器が
飾りになってしまっているところもあります。

私立中学校や高校がICT機器を導入して
生徒たちに新しい学びを提案している様子は
仕事を一生懸命にしている公立高校の先生は
とても羨ましいことだと言ってました。

また、こうした先進的な取り組みに
積極的な学校とそうじゃない学校と
入試日程はわりと相関関係があります。

前回書いた記事の中の
優秀な学校の不合格者を集めたい学校は、
学校独自というよりは、どうやら
他の学校が導入していくのを見ながら
「それじゃウチも。」
というタイミングで行っているようです。

周りの学校が
プレテストを行い始めたからウチも始めよう。
周りの学校が
午後入試を始めたからウチも始めよう。
周りの学校が
選抜方式をアラカルトにしたからウチもそうしよう。
周りの学校が
ウェブ出願を始めたからウチもそうしよう。
というノリです。

導入しているデジタルコンテンツは
Classi、スタディサプリ、すららなど、
他校と同じようなコンテンツで、
模試はベネッセ。
英検やGTECの受験を勧め、
放課後は河合塾やサリヴァン、ユーデックなどの
業者と契約して予備校講師に授業をさせています。
残念ながら先進的な取り組みを行なっている学校の
二番煎じと感じてしまいます。

私立の学校は様々な取り組みを行い、
独自色を出さなければ、
お金を払って通わせるということを
保護者に納得してもらえません。
大阪学芸中等教育やアナン、
阪南大学高校、近大泉州など
人気がなく募集を辞めてしまった
中学校には共通して集められなかった理由がありました。

私も過去にお手伝いさせていただいた学校で、
電子黒板やプロジェクターなどを
上手に授業に活かす方法を
指導させていただきましたが、
年齢に関係なく、目の前の生徒たちのために
よりすぐれた授業の技術、伝える技術を
身につけたいという先生はいました。

残念ながら、そういった先生方が埋もれずに
技術を研鑽できる土壌がある学校と、
ない学校にわかれてしまいます。
職員室に先生が100人以上するような
マンモス校だから、風通しが悪いとか、
こじんまりした学校だから機動力がすぐれている
ということでもなく、やはりその学校法人を
コントロールしている理事のメンバー、
管理職のメンバーの士気の違いだと思うことが多いです。

長くなりましたが、上記のことは
一般の保護者の方にはなかなか
わかりにくいことだと思います。
そのため、それぞれの学校の取り組みの中から
良い学校かどうかを簡単に見抜くためには
「その学校でしか行っていない取り組みは何か?」
という視点で見ていただければと思います。

たとえば大阪女学院であれば
バカロレアに対応していることです。
この認定校になるために、授業を担当する教師も
かなり勉強をしなければなりません。
大阪学芸は二番煎じです。

清教学園であれば、
・学校図書館大賞を取っていること。
・中学生に卒業研究をさせていること。
6年一貫の私立中学で卒論を書かせる学校は
増えていますが、清教学園が先駆けです。
またその研究を充実させるために図書館の使い方を
しっかりと指導しています。

帝塚山学院の泉ヶ丘は
海外大学へ進学するための
サポートをするために国際教養部を
2019年に立ち上げています。

初芝立命館は立命館大学へ
進学するモチベーションを上げるために
「立命館大学を知る」という
大学のことを学ぶ講義があります。
必要かどうかは・・・・・・

東大、京大、国公立医学科を
目指さない生徒たちに対して
それぞれの学校がどういった生徒を育てたいのか?
が取り組みからはっきりとわかります。

そして、一番大切な見分け方を書きます。
それは、成績下位20%に対する
ボトムアップの取り組みです。
これは説明会では具体的な話を
あまり聞くことができないため、
個別に質問していただきたいです。

私立の先生方は、入学後1年以内に
下位20%に入ってしまった生徒は、
その後5年間、その位置が
ほぼ固定されてしまうということを
様々な資料を通してご存知です。
ですから、一番モチベーションを上げにくい
下位20%の生徒たちにどのように働きかけるか?
それぞれの学校の腕の見せ所です。

例えば、欠点を取れば部活停止など
懲罰的な取り組みは論外です。
また、学校によっては、
「先生に個人指導を申し込んでください。」
と言って来る学校もありますが、
それに積極的に申し込むような生徒は
下位20%に入りません。

今、伸びている教育力がある学校は
こういうことをしなくても、
生徒が必要な時期になればどんどん
勉強し始めます。

普段から行われている学校の指導の中に、
生徒たちの意欲が高まる取り組みが
仕掛けられているか?が
良い学校かどうかの大切な判断基準になると思います。

長文を読んでいただき、本当にありがとうございました。

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