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2005年に入り、仕事上での出会いが極端に増えました。
きっかけは、講演会への依頼を受け、3月に東京まで
出かけてスピーチしたことでした。

私が呼ばれた集まりは、今、少子化のあおりを受けて、
塾経営に苦しんでおられる学習塾の経営者の集まりで、
どのようにしたら、「生徒が集まる塾」になるのか?
について考えておられる方ばかりの前で、
「付加価値創造の事例」について話せということでした。
とても高尚なテーマで、戸惑ったのですが、
要は金岡学習サークルという塾が、どのような塾か?
ということについて皆さんが知りたいらしく、
場所が東京なので、競合する相手もいないということで、
ありのままをお話させていただきました。
(あとで、第一ゼミナールの方がいらっしゃっていたことを
 知り、「競合するじゃないか!」と焦りましたが・・・)

それ以降、いろんな集まりに呼んでいただけるようになり、
(といってもギャラはまだもらえるレベルではないのですが)
いろんな方たちとお知り合いになれました。
その中に、国語の出版物で業界では有名な
後藤武士先生という方とお知り合いになれました。
以前から著書には目を通していたのですが、
お会いしてお話ができるとは思っていなかったので、
東京までの新幹線代がとても有意義なものになりました。

また、去年からブログも書くようになり、
先月からは、学習サークルのホームページにも
ブログをつけることにしました。
そして、それからもネットを通じて、たくさんの人と
お知り合いになれました。

ここで学んだことは、
「良い人と出会うことや、良い情報に出会うことは、
 天から降ってくるものではない」
ということです。つまり、インプットをしようとする場合、
自分でアウトプットするための情報の出口を
作っておかなければ、入ってこないということです。

頭の中がインプットすることに一方通行になっていると、
何が本当に必要で、今一番自分に有益なものになるのか
わからなくなってしまうことがあります。
ところが、アウトプットする思考になっていれば、
欲しい情報が明確になり、吸収しやすくなると思います。

これを今のノートページランキングに置き換えると、
「授業」はあくまでもインプットの時間。
演習問題をたくさん解いたところで、先生が主導で進む
授業の中では、自分の頭の中を整理する余裕はなかなかありません。
ですから、家に帰ってからノートにその日に塾で習った
内容をできるだけアウトプットするように心がけましょう。
渡されているテキストを有効に使い、
授業でやった内容が正確にインプットできているか?
つまり、本当に自分の知識になっているか?
白紙のノートにまとめていくことによって、
今、自分に何が足りなくて、何が必要な知識なのか?
だんだんわかってくるようになると思います。

前述の後藤先生の著書に「最強最後の学習法」という
勉強のしかたを書いたものがあります。
その中の一部を紹介します。
国語の先生なので、主に国語の内容になります。

1.国語の読解問題を解いたら、答え合わせのときに、解説を全部本文に書き写してしまう。
→「なぜこの答えになるのか?」という根拠を自分で説明できるようにします。

2.新聞のコラムにタイトルをつける。
→本文の「伝えたいこと」を、文脈や繰り返される言葉でしっかりと把握する。

3.新聞のコラムの▼印の部分に接続詞を入れて見る。
→▼のマークが入る部分は、話の転換部分なので、ふさわしい接続詞を入れることによって文を理解できているかどうかが判断できる。

コラムをノートに写すという作業も、
文章に慣れ親しむという点では有効だと思います。
夏休みの自由学習にもってこいではないでしょうか?

そしてノートを使う際の注意としては、
1.各教科1冊固定する。
2.余白を十分に取る(後で書き足せるように)。
3.日付を入れる(定期テスト対策に威力を発揮)。
4.見出しをつける(学習内容を自分で明確化)。

ノートは自分自身の最高のデータバンクです。
受験までのお守りになるようにしっかりと
この夏休みに取り組んでもらいたいと思います。

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