志望校を選ぶ際に (有料教育相談雑感)
中学受験で志望校選びの相談をされる方がいらっしゃいます。
お通いの大手進学塾でも懇談会があり、
初日はどの学校を受験し、その日の午後はどこを受け・・・
という受験日程を組み、の塾の先生は
懇談で保護者に提案するのですが、
生徒の模試の偏差値推移を見ながら、
学校の偏差値ランキングを片手に
「ここならイケそうです。」とか言いながら
受験校を提案してくるそうです。
「ウチの子はこういうタイプなので、学校の校風があうかどうか・・・
見学に行った〇〇中学校はどうですか?」
と聞いたところ、
「そこは遠いからわかりません。」
と言われたそうです。6年生の1学期から
塾の志望校判定テストで第2志望で書き続けていたのに、
そこの塾の先生は、その学校をずっと調べてなかったようです。
大手進学塾は前回の記事でも書いたように
偏差値の高い学校へ何人合格させるか?
が重要視されます。
そのため、生徒たちがどの学校を受けたいか?
よりも、抱えている生徒で最大限の実績を出すために
誰にどこを受けさせるか?を優先させます。
そのために会議を開いて、担当講師たちが
受験日程の戦略を練ります。
自分の生徒を西大和、大阪星光、清風南海に
合格させて進学させたことがあれば、
西大和を第一志望にしている生徒に
大阪星光を受験させようとは思わないと思います。
校風があまりにも違いすぎます。
しかし、中学受験の専門塾の先生たちは
合格した生徒たちがそれぞれの中学校や
高校でどのような学校生活を送っているかを知りません。
こうした理由で、清風南海ではせっかく合格しても
落ちこぼれたり、中退する生徒が多いのです。
とある中学校の成績表を見ていると
模擬試験や実力テストの順位が書かれているのですが、
学年によりばらつきはありますが、
学年が上がるにしたがって分母である
学年の生徒数が減っていきます。
第一志望の生徒ではなく、不合格者を集める学校は
「もともとこんな学校来るつもりなかったし。」
という感じで、勉強に対するモチベーションが
下がってしまう生徒が一定数います。
とある学校は、こうして落ちこぼれてしまった生徒が
中1の間に、下位20%で固定されてしまうと、
中2以降にそこから抜け出すのは非常に難しい。
だから、下位20%のメンバーが固定されないように、
補習を組んだり、意欲喚起のためのイベントを行ったりして
学習意欲を高める工夫をしているのだそうです。
さて、上記を踏まえたうえでの、
志望校選びの際に気を付けていただきたいことですが、
まず、学校の説明会に足を運んでください。
そして、気に入る学校の取り組みを見つけましょう。
ただし、パソコンを持たせてますとか、
iPadを導入していますとか、
スタディ・サプリやすららという
デジタルコンテンツがありますなど、
お金をかけたらすぐに導入できそうな取り組みは
カウントしてはいけません。
探求学習のカリキュラムや、生徒の制作物、
SDGsや高大連携の取り組みなど、
学校の先生の指導力が必要そうな取り組みの中で
気にいるものがあればベストです。
また、レベルの高い大学へどれほど進学しているか?
という数値を気にされる方も多いのですが、
多くの場合、学校の先生の指導力というよりは、
通っている生徒自身の頑張りによるものが多く、
我が子の進学先を保証するものではありません。
1つの基準として、校内偏差値50で神戸大学や
千葉大学、大阪公立大学あたりに合格できる学校を
良い学校としていただきたいと思います。
校内偏差50という数字は一般の方はわからないので、
上記の大学以上の大学への現役での合格者が
その学年の卒業生の半分以上ということになります。
こういう学校は、校内に「国公立を目指そう!」
という空気が流れています。
高い志を持ち、日々の学習を大切にし、
3月の最後まで共に戦う仲間として
6年間共に育つことができれば、
卒業後もずっと良い付き合いができます。
それは、受験勉強だけでなく部活などでも
同じことが言えます。
良い学校とは、東大や京大に何人合格させられるか?
ではなく、良い生徒、良い先生がいる学校です。
合格実績(進学実績ではなく)ばかりに目を向け、
生徒を家畜のように勉強させるのは、
学校の仕事ではなく、大手進学塾の仕事です。
よさそうな学校が見つかれば、
説明会やオープンキャンパスなどに
参加してもらいたいのですが、
それに加えて、何もないときの下校時間などに
その学校のナマのすがたを見に行ってください。
できればお子さんも連れて行ってもらいたいです。
子供は自分がそのコミュニティに入れそうかどうか
肌感覚で感じ取ります。
学校をある程度絞れたら
過去問に目を通してみましょう。
たとえば、6年生の今の時期であれば、
入試に必要な単元はすべて学習し終えています。
入試問題は、それぞれの学校が、
6年生の時点でこれくらいの問題を解ける生徒に
入学してほしいと考えて問題を作成します。
合格最低点が公表されていれば、
4教科型であればマイナス50点、
3教科型であればマイナス35点までであれば
十分に目指すことが可能です。
入試問題は、その学校が6年生の時点で
これくらいの学力があればよいとするラインです。
それぞれの学校に出題の特徴やクセがありますが
それは、その学校の求めている生徒像を表しています。
優秀な塾の先生であれば、過去問を見れば、
こういう傾向があるから、こういう勉強をすればよい
という適切なアドバイスがもらえます。
また、国公立の上位を目指すと言っている学校は
算数の問題を見れば、その学校の先生が本当に
国公立上位の入試問題を解いていて、
それを生徒に指導できるかどうか、大体わかります。
国語の問題も同様で、問題の出典やその本の中の
どの部分を問題として出題しているか?
また、どういう問いを作問するか?で
その学校の先生の国語指導の奥深さがわかります。
これは、入試問題だけでなく定期テストの問題にも反映されます。
指導力のある学校は、入試問題や定期テストの問題が上質です。
特にレベルの高い学校の入試問題を解く場合、
それを解くことを生徒自身が面白いと感じるかどうか?
はその学校との相性を見るとても良い材料になります。
入試問題はすべて解ける必要はありません。
お子さんの性格にもよりますが、真ん中くらいで
合格できる学校を選ぶのが良いと思います。
入学時のコースはどこでも良いです。
良い学校は下位コースで合格しても
大学受験のときには志望大学に合格できる学力を
身につけさせてくれます。
良い学校ほど、部活と両立させてくれますし、
授業時間は適度に多いですが、
宿題や課題などは大量に出ません。
中学校の内から7時間目や8時間目、
強制自習の時間が多い学校は避けるべきでしょう。
これらのことを踏まえたうえで、
お子さんにぴったりと合った志望校を考えてくれる塾を
みつけることができれば、中学受験はとても楽しいものになります。
是非、各ご家庭の中学受験が
そのお子様が無駄なく100%の力を出し切って、
親子で楽しく乗り切れる人生の中で盛り上がる
家族イベントの1つにしていただきたいと思います。
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