暗記ができない人はいない 第2話

今回は、暗記が苦手な人向けに
それを克服する3つの原則を紹介させていただきます。

1.理解・興味・感情を意識して記憶する
2.復習する習慣を身につける
3.アプトプットする練習をする
暗記(=覚える)という作業には、記銘・保持・想起という
3つの段階があります。

1.記銘(インプット)=覚える
2.保持(メンテナンス)=定着させる
3.想起(アウトプット)=引き出す

目で見て覚えたり、書いて覚えたりするだけで完結するものではなく、
アプトプットするところまで行わなければ覚えられえないということになります。
一番大変なのは、「記銘(インプット)=覚える」という段階です。
この記銘段階でのポイントは3つです。

1.理解していることは覚えやすい。
2.注意が向くことは覚えやすい。
3.感情をともなう記憶は忘れにくい。

人は自分が興味のあることには自発的に注意が向き、
自然と覚えられるものです。
理科や社会の勉強が嫌いな生徒でも、
好きな音楽アーティストの歌詞を
覚えたりすることはできるはずです。

逆に相撲に興味がない人は、
関取の名前がなかなか覚えられません。

理科や社会の暗記は、
生活の周囲のことやテレビや漫画など
様々なメディアを通して身に付くことがたくさんあります。
まずは覚えることを楽しむというスタンスで、
テキストや講師の話に目や耳を傾けてもらいたいと思います。

興味をもって目や耳を傾けたことは、
楽しみながら覚えることができるため
机に向かって丸暗記するよりも、
速いスピードで覚えられます。

暗記したと思った知識は、
忘れないように何度も目を通すなどして確認します。
そして、本当に覚えたかどうかを自分でテストするなどして確認します。

暗記したことは一時的に、
脳の中の短期記憶とよばれる場所にとどまります。
短期記憶に入った知識は、
使う必要のない知識であれば、
あっという間に忘れ去られます。

ですから、保持するために復習を行います。
復習をすることで、脳の中に整理し、とどめておくこと
ができるようになります。この作業を繰り返すことで、
暗記するスピードが速くなります。

暗記ができないと思い込んでいる人は、
まずは、自分なりの覚え方(歌って覚える・踊って覚えるなど)を
確立させましょう。
それができればあとは時間をかけるだけです。

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