私が自分で塾を始めるまでに

先日、とある学年の生徒たちと話していたことです。
あまりこういう話をしないので、
ここに書き留めておきたいと思います。

私は、若いころ(18歳から22歳まで)
大手進学塾でアルバイトをしていました。
その大手進学塾の私が配属されていた教室は、
集団指導形式ですが
授業を担当する講師は9名おり、
そのうち7名が大学生のアルバイトでした。

受験学年を担当していたのですが、
私が3年目に担当した生徒たちは、
私が配属されて、中1で担当してから
ずっと社会科を教えていた生徒たちでした。

当時80教室ほどあった中で
私が教えていた教室の社会科の
教室偏差値は、トップ10の
わりと上位に入っていました。
他の教科も上位にいたのですが、
私が教えていた社会科が一番高順位でした。

トップ10のうち、1位と2位の教室は
三国丘高校と岸和田高校を目指すために
偏差値60以上の生徒だけを集めた
教室だったため、ここを越えるのは
難しかったのですが、
5科目の中で5位以内に入っているのは
私の社会科だけでした。

生徒たちにも、
「楢原先生をカッコ良くしたい。」
という変な意識が働き、
社会の勉強を頑張ってくれました。
授業アンケートの数値も高く、
5階層ある非常勤講師の職級の中で
一番上にいました。
一番上の特待職という職級になると
時給が3000円で、これにプラスして
クラス担任手当が1クラスに月10,000円ついたり、
(私は3クラスの担任をしていました)
年に2回賞与があったりするので、
高卒で正社員で働いている同級生よりも
たくさんお給料をもらっていました。

私は自分が優秀な講師であると
大きな勘違いをしていました。

この勘違いは個人塾で勤めるようになってから、
本当に優秀な講師の先輩方によって修正されます。

ちなみに、この当時の私は
社会の講師としては今から考えると
超がつく三流講師だったと思います。
(今でも一流だとは思っていません。
 本当に一流の予備校の先生に叱られます。)

教務部から送られてくるマニュアルを読み、
カリキュラム表に従って授業を進め、
確認テストにペナルティを課すことで
生徒に勉強させていました。
声の張り方、板書の仕方の基本動作を学んだあとは、
生徒とのコミュニケーションを大切にして
人気を維持していました。

私が勤めていたその塾も
授業はクレームが出ない程度に
立ち姿がサマになっていればいい。
生徒から嫌われず、
年齢に近さをウリにしてコミュニケーションをはかり、
生徒を、塾が好き、先生が好きという状態にさせます。
並行して保護者から信頼されるように、
社員の講師が面談や電話営業を行う。
というのが戦略だったと思います。

公立中学校のように学級崩壊しないのは、
入塾試験を行うことで、
点数が低い、お行儀が良くない生徒を
初めから排除することができるからです。
入塾試験以外でも、
授業料の設定もターゲットを絞る
重要な要素になります。

東大合格者の親の平均年収が1000万円を超えている
というデータがあるように、
ある程度高額な授業料を支払うことができる家庭は
親が高学歴であることが多く、
その子供たちも賢い可能性が高い。

こうしたデータは取引先の銀行や
ベネッセなどの教育サービスの会社がもっています。
教室展開もこうしたデータをもとに行います。

つまり、大学生の時に
大手進学塾で教えていた私は、
もともと頭の良い、
誰が教えてもある程度点数を取る生徒たちを前に
それほど技術もない教え方で、
勢いだけで前に立ち
偉そうに「授業」らしきものをしていた。
そして、教室順位が高いことに
喜んでいたということです。
なんとも残念な話です。。。orz

今回はなぜ、私が勤め人としての
塾講師ではなく、自分で塾をしているのか?
について書こうと思ったのですが、
長くなったので続きは次回です。

 

◆お問い合わせはこちら

https://smoothcontact.jp/front/output/7f00000111efeb1796e1ad446abf9724

 

◆資料請求はこちら

https://smoothcontact.jp/front/output/7f00000111efeb17977353afcef920b0

 

◆特典付き面談予約はこちら

https://jyukusagasu.com/brand/detail/871323

 

◆採用関連情報はこちら

https://g-circle.jp/recruit

 

◆塾のサイトはこちら

https://g-circle.jp