当時アホ３Ｋと呼ばれた男子校、柏原・此花・興国の今

私が高校受験をするころ、
男子校のアホ３Ｋとまとめられた
柏原、此花学院、興国高校ですが、
その印象で学校選びをしないようにと
保護者の方たちには口すっぱく伝えています。

今回はそのうちの１つ、此花学院について
書きたいと思います。

男子校だったこの学校は、
1995年に共学となります。

ヤンキー全盛時代の80年代後半から
90年代にかけて、少しでも学校の印象を良くするために
廊下を明るい色に塗り変えてみたり
有名なデザイナーに作ってもらった
DC系の制服を導入したりなど
いろいろやりました。

2000年代に入り、
近所の興国高校の躍進をまねて
似たような取り組みを始めますが、
なかなか成果が出ずにいました。

しかし、このころからこの学校は
非公式ですが、不登校やいじめなどで
中学校に上手く通えなった生徒を
積極的に受け入れて、
大学進学に向けて丁寧に指導してくれていました。
何人かの生徒を進学させて、
そして、大学に合格しました。

此花学院の頃から、
指定校推薦枠が豊富にある学校です。
一学年の生徒数より、
指定校枠の方が多いです。
ですから、Fランになりますが、
選びさえしなければどこか大学へ進学できます。

2013年に開成教育セミナーが買収し、
大阪偕星学園と名前を変えました。
2015年には野球部が甲子園に出場します。
今では、時代的な背景もありますが、
ヤンキーはいません。
制服も随分よくなりました。
完全に昔の印象はなくなったと思います。

先日の説明会では、
生徒のほぼ全員の進学先のデータをいただけました。
もちろん匿名なのです。
中学校の時に実力テストで
130点台だった生徒が
京都産業大学へ進学しています。
というように、中学時代の実力テストの点数と
進学先の大学が細かく書かれた資料です。
私が想定していたよりも
指定校推薦で進学している生徒は少ないです。

こういった資料を出せるというのはすごいと思います。
小手先の改革ではこういった成果は出せないと思います。

次は、この進学先について詳しく書きたいと思います。