子供を傷つける親の不機嫌01　

もう間もなく、2019年が終わりますね。
今年は、職業柄か子供の虐待に関係するニュースが
とても気になりました。

「ぼくらの7日間戦争」というアニメの映画が
上映されているそうです。
めちゃくちゃ懐かしいですね。
私が中１の時の映画です。
宮沢りえが主演でした。
中１という設定でしたが
出演者全員、だれがどう見ても
中１には見えませんでしたね。
あの時の宮沢りえは、
めちゃくちゃ可愛かった記憶があります。

この映画の原作は宗田理氏の小説で、
7日間戦争の主人公たちが中１の設定で、
その後シリーズがたくさん出ます。
記憶が定かではないのですが、
確か宗田氏は全共闘の世代だった気がします。

ぼくらの大冒険、ぼくらのC計画、ぼくらのデスマッチ
ぼくらの危バイト作戦　ぼくらの・・・
と私が中２になると、主人公たちも中２にと
同じ時間軸で成長していくため、
シリーズを買い続けていました。
そして、定期テストの勉強をしなければいけない時期に
勉強そっちのけで読んでいました。

この小説が流行っていたのは、
リーゼントの不良たちがまだいたころでした。
第2次ベビーブームで小学校、
中学校が抱える人数がどんどん増え、
１クラス50人学級となり、
受験勉強が過熱して偏差値偏重の
詰め込み教育がどーのこーのと言われ、
学校の規格外の生徒は、
落ちこぼれというレッテルを貼られ、
暴力教師が力づくでねじ伏せるから
卒業シーズンになるとお礼参りがある。

私が通っていた学校も私立でしたが、
一部そういう話がありました。
昨日は、高校時代の部活の毎年恒例の
忘年会だったのですが、
「高校生３人くらいが、
　社会の教師を呼び出した。
　そして、その教師が元気な高校生３人を相手に
　見事返り討ちにしていた。」
と、そんな話を懐かしみながら盛り上がっていました。

「今だったら許されないよな。」
「時代が違うよね。」
などと言いますが、当たり前ですが、
昔でも許されるわけではありません。
今だったらいろんな問題になることに
当時は問題意識を感じていなかったでしょうし、
各家庭での教育力も代わってきているでしょう。

DVなどは核家族化や少子化が
原因の一端であるという方もいらっしゃいます。
家族が多く、隣近所の付き合いが深く、
地域のコミュニティーがしっかり残っていて、
昔のように子供は家の手伝いをするものだ
という環境で育ってきた子と、
核家族で、両親ともに働きに出ていて、
兄弟もいない子供は、一人でゲームをしている時間が長い。
という環境の違いにより、
獲得するパーソナリティは大きく変わります。

価値観も多様化してきており、
社会人の雇用形態も、
終身雇用や年功序列賃金ではなくなり、
働く場所も日本に限定されなくなってきている
今日では、各家庭でしっかりとした価値観を、
物事をはかる物差しを子供たちの中に育てておくことが
必要になってきているのでしょう。

子供への虐待のニュースをよく耳にしていた
今年の年末に7日間戦争のアニメ映画が
始まるということに、何か不思議なつながりを
勝手に感じてしまいました。

さて、タイトルの「子供を傷つける親の不機嫌」
ですが、2020年1月号のKGC NEWSの
コラム欄に書かせていただきました。

今日、授業があった生徒の
保護者の方が、
そのコラムにマーカーで線を引いて
読んで下さっていたので、嬉しかったです。
そして、紙面では伝えきれなかったことを
こちらの書き足していきたいと思います。

有料教育相談を通して、

親子関係について相談された方が何件か

いらっしゃいました。

コラムで書こうと思ったのは

自分でも、もう一度以前学習したことや

読んだ本を読みなおそうと思ったからですが、

以下の項目について、なぜなのか？

どうしたほうが良いのか？について書きたいと思います。