普通の成績でお金がある家庭に超おすすめ　常翔学園

アメリカ同時多発テロの日に
常翔学園の説明会に行ってきました。
この日は午前中に学園前に行って
帝塚山中学校の説明会に行き、
午後からこの学校でしたので、
短時間でなかなかの距離を移動しました。

常翔学園は、もともと大阪工業大学高校でした。
・大阪工業大学
・摂南大学
・広島国際大学
・常翔学園中学校・高等学校
・常翔啓光学園中学校・高等学校
これが常翔学園グループです。

私は学校法人を対象に、
予備校講師の派遣や、
留学の斡旋、オンライン英会話などの
サービスの営業をしている関係で、
どのような学校がお金を持っているかを知っています。
そういうタイプの学校のうちの１つが
常翔学園のような
大学がある学校です。

説明会場は梅田の大工大のビルでした。
このビルは中学受験の会場にもなっており、
この学校ももれなく午後入試をしています。
午後入試の会場としては、かなり受験しやすいと思います。
また、常翔学園の立地も素晴らしく良く、
大阪、京都、兵庫から集客できます。
驚いたのは、泉州地域からも通ている生徒がいることです。

中学からは４クラス募集しています。
Ⅰ類2クラス、Ⅱ類2クラスという感じでしょうか。
しかし、1クラスの人数は少なめです。
この学校が設けている、五ツ木駸々堂での基準や
募集人数などは南大阪でいうと
帝塚山泉ヶ丘中学校と似ています。
そう考えると、この学校の国公立の
大学進学状況は同程度の偏差値の
他の私立中学校に比べると壊滅的に悪いです。

例えば、一貫コースの4期生の進路は、
阪大　１名
神戸大　２名
市大　２名

という感じです。
しかし、2019年度の卒業生の
進路を見ていると、
上位50人中、15人が一貫生です。
桃山学院とは、どえらい違いです。
もちろん、人数の比率は３年コースの生徒の方が
多いため、この６年一貫生の割合は高いと思います。

桃山学院には６年間通っても
高校から入ってくる上位の生徒には
とてもじゃないけど歯が立ちませんが、
常翔学園は、2019年度の卒業生に限って言えば、
トップ10人のうち、6人が一貫生です。
それにしても旧帝大の実績が少なすぎます。

しかし大学進学以上に、私としては
この学校の取り組みが魅力的です。
この学校は大阪桐蔭同様、
できるサービスのあらゆることがそろっています。
授業時間もたくさあります。

いろいろとやりすぎているせいで、
多くのついていけない生徒がいる
ということもあります。
確保している授業時間数の割には、
全体的に実績が出ていないところや、
通っている生徒からの授業中の騒がしさなどを
聞いている限りでいうと、先生たちの
授業のレベルが低いといことが予想されます。

しかし、一番下のコースにいれば、
指定校推薦を優先的に取ることができます。
例を出してみると、
9月のベネッセで偏差値30台の生徒のわりと多くが
関関同立の指定校をかなり取っています。
明治など関東の指定校もあります。

その他にも、海外の研修やガリレオプランなど
面白い取り組みが多いと思います。
学力的に落ちこぼれたとしても、
学校が用意してくれる課題をしっかりとこなして
評定対策をしっかりとしてれば、
この指定校推薦はかなりおいしいです。

ただ、この学校はいろいろとお金がかかります。
というより、北摂の方の私立は
お金がかかるのかもしれません。
北摂の方から通わせている方から聞くと
他校とそれほど変わらないようにおっしゃるのですが、
南大阪の私立と比較するといろいろと
費用がかさむような話を聞きます。
このあたりは、実際に通わせている保護者の方から
話を聞くのが良いかもしれません。

「６年間私立に通わせるので、大学は国公立大学へ」
と多くの方は思うと思いますが、
五ツ木進々堂で40くらいの偏差値の生徒が
関関同立に進学できる可能性が高くなると考えれば、
しかも、公立中学校、公立高校ではできない経験ができるとすれば
かなりお買い得な学校であると言えると思います。

あとは、
KGCの校内予備校と、オンライン英会話を導入してくれたら、
実績も格段に上がるだろうなぁ～。
と思いました。