【中学受験・高校受験】志望校を選ぶ際に良い学校かどうかを見分ける方法(その4)

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Contents
1.大学進学実績(その1)

2.合格実績から見る学校の教育力(その1)

3.〇〇な教師がいるか?(その2)

4.指定校推薦枠の中に〇〇大学があるか?(その2)

5.学校の先生が〇〇できるか

6.その学校の受験者の専願率はどれほどか

7.入試日程がどうなっているか

8.その学校の取り組み
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6.その学校の受験者の専願率はどれほどか
7.入試日程がどうなっているか

今回は上記2つについて書きます。
この2つは密接に関係があるため、
まとめて書かせていただきます。

最初にお断りしておくと
「専願率」というものの正確な数字はありません。
学校によっては、試験の際に専願か
併願かを明記して受験しなければいけない
学校がありますが、そうではない学校があります。
それに専願で受験していても進学しない生徒もいます。
従って、ここでいう専願率とは、
合格者のうち、最初の入学手続きの締め切り日で
手続きをした生徒の人数としたいと思います。

専願で受験しているのになぜ進学しないのか?
専願受験とは
「合格したら進学します。」と約束するものです。
塾によっては、
「それは建前で、守らなくても犯罪にはなりません。」
といって、別の学校を希望している生徒に
実績をつくるために専願で受験を
勧めるところもあるようです。
人気がある学校なのに、毎年定員を
数名割ってしまっている学校は
そういう受験の仕方をする人たちの被害を受けています。

そして、そういう塾の受験のさせ方を
逆手にとって入試日程を組む学校があります。
卵が先か鶏が先かという議論はありますが、
複数の入試日程を設定し、
「ウチを滑り止めとして受験してください。」
「合格してもキャンセルしてくれて全然オッケーです!」
という学校があります。受験費用だけでも
かなり設けることができます。

例えば、帝塚山中学校の志願者数は

1次A 272名
1次B 636名
2次A 502名
2次B 556名

合計1966名が受験します。

募集人数は小学校からの内部進学を含めて
300名、今年の入学者は330名でした。

受験料は一人20,000円ですから
1月16日~1月18日の3日間で
約4,000万円を売り上げたことになります。

これらの受験料から当日の人件費や
試験の作成費用などを差し引いても
(入試問題を外注する学校もあります)
十分すぎるくらい利益が出るため、
その分を特待生に充てることができます。

それぞれの日程の合格者は

1次A 200名
1次B 471名
2次A 355名
2次B 212名

合計1238名が合格しています。

1966名受験して1238名が合格。
実質の合格倍率は1.59となります。
そして、1238名の合格者のうち、
330名が実際に入学しています。
中には複数回受験している生徒もいます。
しかし、単純にひき算をすると900人近くの生徒に
合格しても進学しないという選択をされている学校と
評価できると思います。

300人募集して900人以上に
「合格しても通わないよ。」と判断されているため、
専願率が低い学校と言えると思います。

対して清教学園は
試験日程が1月16日と18日の2日程で、
しかも午後入試を行っていません。
募集定員が140人
初日の合格者が151人、
そのうち、入学手続きをした人数が144人となり、
1回目の入学手続きだけで定員を超えてしまっています。
合格者のうち7人が他の中学校を
専願にしていて、そちらに合格したから
清教学園で手続きを行わなかった
ということがわかります。

関西創価、同志社香里、
四天王寺、大阪星光の
4校は1次入学者が100%です。
試験日程も同志社香里以外は
1月16日または1月17日の
1日程のみになっており、
午後入試をしていません。
その学校を第一志望をする生徒を
大切にする日程になっています。

冒頭にお伝えしたように、
受験時に専願・併願を願書に
記載させる学校があります。
そういう学校は、専願者の合格基準と
併願者の合格基準が異なります。
また、合格基準は一緒でも、
清風のように、受験するたびに
加点される仕組みの学校もあります。
例えば、2日受験すれば+20点
3日受験すれば+30点という感じです。

専願者を大切にするという姿勢が
伝わりますが、下駄をはかせてもらって
合格した生徒は入学後の授業に
ついていけるのかどうか?が心配になります。

複数日程で実施する学校は、
「少しでも賢い生徒を確保したい!」
と考えています。午後入試などは
それの最たるもので、学校側も
受験生にもともと来る気がないことが
わかったうえで、
1.定員を埋めたい
2.受験料で荒稼ぎしたい
3.上位校を不合格になった賢い生徒を取りたい
という目的で行っており、自分たちの学校が目指す
理念に共感してくれる志の高い生徒に来てもらいたい
とはほとんど考えていません。

以前、上記のような午後入試をしている
とある私立高校の先生と話す機会があったのですが、
その先生はその学校の建学の精神と
教育理念をご存じありませんでした。
私の塾に経営理念、社是、社訓、信条があることに
驚いていらっしゃいました。

受験日を複数設けている学校は
その日程ごとの募集人数にも
注目する必要があります。

例えば桃山学院や関大北陽などは
初日の募集人数よりも
2日目以降の滑り止めで受験しに来る
生徒たちの方がたくさん合格しますし、
学力レベルも初日の生徒より高くなります。
明星は賢い生徒を特待生にしますが、
初日を受験した生徒は特待生の対象になりません。

試験日程を複数設ける学校は、
「それでもウチを受験したい生徒がたくさんいる。」
と思っています。つまりブランド力がある学校で、
ブランド好きな保護者があつまります。

また、上記のように複数の受験日程を設けて
受験者数を確保しようとする学校の特徴として

1.成績下位は放置する。
2.ほかの学校と横並びのサービス
3.進学後も塾通いをする生徒が多い

という共通した特徴があります。
ちなみに、3の塾通いに関しては
大阪桐蔭や開明などのように
塾通いする余裕がなくなるほど
課題攻めにする学校もあります。

2の横並びのサービスについては
「8.その学校の取り組み」のトピックで紹介します。

今回のまとめです。

1.専願率が高い学校
2.入試日程が1日だけまたは2日程くらいの学校
3.初日の入試日程で定員を埋められる学校

これが良い学校の条件と言えると思います。
次回が最後になります。

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