記憶力を伸ばす国語・数学の力　後編

前回の記事が１月24日でしたので、
随分と間が開いてしまいました。
申し訳ございません。

記憶力を伸ばす国語・数学の力　前編
https://ameblo.jp/kgcblog/entry-12569482942.html

今回は、前回の予告通り、
前頭葉と側頭葉について書きたいと思います。

海馬→前頭葉→側頭葉

脳に入ってきた情報は、この順番で処理されますが、
これらの中で、長期の記憶を扱っているのが側頭葉です。

脳に入ってきた情報は
海馬で知っているかどうかを調べます。
そして、知っていると判断したものを
前頭葉に問い合わせ、
側頭葉から引き出してきます。
こうした３つの機関をたくさん刺激することで、
記憶が強化されます。

学習したことを覚えてから、
早くに復習してしまうと、
まだ記憶が海馬に残っているため、
側頭葉に刺激が届かずに忘れてしまいます。
これが一夜漬けや、小テストの前の休み時間に覚えた
単語テスト等にあたります。
その時だけ覚えて終わりです。

忘れかけたときに復習するのが一番効率が良いのです。
ですから、KGCでは宿題は
48時間以内に仕上げるように伝えています。

そして、記憶をする際に
１．楽しんで勉強すること
２．理にかなった勉強法であること
が大切です。

人間は言葉で物事を考えています。
暗記する事項も、もちろん言葉を使います。
英単語などは、長文読解や英作文で使う頻度が多いものは
覚えやすいのですが、単語だけで覚えたものは忘れやすくなります。

歴史の暗記でも、因果関係がしっかりしている事項は、
覚えやすいのですが、カタカナの人の名前は覚えにくかったりします。

サクラ、チューリップ、コスモスなどは
「花」というカテゴリーに整理して記憶しています。
これは、具体と抽象という対立概念で
頭の中で整理しています。
側頭葉に長期記憶として記憶される事項は、
因果関係や対立概念など、
論理的に考えたものが整理されて処理されているのです。

もし私たちに「花」という抽象概念がなければ、
桜の花を見て「これはカニやな。」などと言い出しかねません。

２の理にかなった勉強法とは、
こうした論理の力を利用して暗記することを
整理する勉強法のことを言います。

人間は、無意識に混沌とした世界を、
言葉を使って整理しています。
したがって、国語を学習することで言葉の力を鍛え、
また、具体、抽象の概念を考え、
数学を勉強することで論理の力を鍛えなければ、
暗記するスピードや量を伸ばすことが難しくなるのです。

KGCに集団指導で中２から
国語を必修科目にしていた理由の一つはここにあります。

最後に、記憶を定着させるためには
１日に６時間以上の睡眠時間が必要であることも
覚えていただきたいと思います。
小テストや定期テストのための一夜漬けは、
受験勉強には全く役に立ちません。
しかし、KGCで毎週の宿題と
毎月の100問テストでしっかりと
勉強を習慣化すれば、確実に賢くなります。

次回は、100問テストと単語テストで鍛えられた
中１の生徒の紹介をさせていただきたいと思います。

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