僅かな差
今日は中学3年生のAクラスの授業の日でした。
前日に聞いていたのですが、
今日はUSJに行く日だとか。
だから、今日の授業は来られないと数人から聞いていました。
ところが、早く帰ってこようと思えば帰ってこられるとのこと。
私は誰にも、「早く帰ってきて塾に来なさい。」とは言いませんでした。
ある生徒は電話をかけてきました。
「先生、今日授業あるの?みんな行けへんって言っているで。」
こういう「みんな」とはたいてい、2,3人だったりします。
「授業あるよ。どっちを優先させるか自分でよく考えて決めたらいいよ。」
とだけ答えました。
そして授業が始まりました。授業に来たのは2名。
授業が終わりかけの時間にもう一人来ました。
電話をかけてきた生徒は来ませんでした。
受験はわずかの差で合否が決定します。
そのわずかの差は、気持ちの問題でもあります。
今日来た二人は、友達と遊ぶことよりも、
今の自分には塾に来て勉強することのほうが
大事だと思ったのでしょう。
この心構えがあれば必ず追い込みの時期に伸びます。
現にそのうち一人は、今とても伸びています。
与えられた時間はみんな平等です。
そして、受験は戦争なのです。
勝つ者がいる反面、負ける者も当然います。
そしてその差は、だいたいわずかな差です。
試験の5分前に見直した部分が出題されていたりします。
5分前だからといって、
「今更やっても伸びないだろう」と思う生徒と、
少しのチャンスにでも賭けてみる心構えの生徒と、
どちらが最後に勝つでしょう?
今の自分に何が足りなくて、
今の自分に何が必要で、
今、一番何をしないといけないのか?
それをしっかりと考えてもらって、
その結果、授業に来ることを選択してくれた生徒は
こちらからも精一杯応援したいと思います。