定員割れしている大学はどうなる?
昨日、近畿大学の模試の記事を書きました。
近畿大学は定員割れしていません。
むしろ人気学部の競売率は毎年
受験生たちに重くのしかかります。
しかし、多くの私立大学が定員割れしています。
私立大学598校ありますが、2024年度は
そのうちの約60%のあたる354校が定員割れしています。
定員割れしている大学はどうなるのか?
最近、京都の「ダム女」ことノートルダム女子大学が
募集停止を発表しました。
短大は9割が定員を満たせていません。
学科統廃合や4年制化への転換が進んでいます。
国公立大学は今のところ定員超過ですが、
地方大や教育系などで欠員が目立ち、
毎年十数大学が追加募集をしています。
少子化が進む2030年以降は私立大学同様
減少圧力が予測されます。
トレンドは2極化しており、大都市圏、大規模校は応募者が増加し、
地方、小規模校は減るという吸引減少が年々鮮明になります。
補助金制度も「定員超過」から「充足率不足」へ評価軸が
動きつつあり、経営再建が進む見込みです。
最近できた大和大学もこのことを良く心得ており、
生徒規模が1万人以上いないと大学経営は難しいと、
随分前に言ってました。
どんどん新しい学部を作っていってます。
これから定位割れしている大学はどうなるのでしょうか?
定員割れしている大学は簡単に合格できます。
今年に関しては、「一般入試を受けた学生は入学金無料」
という大技を繰り出した大学もありました。
こうした大学に4年間、私立大学の授業料を注ぎ込む価値があるのでしょうか?
まず、定員割れが常態化するとどうなるか?
1.私学助成の大幅カット
収容定員充足率90%未満で減額。
80%から-22%、70%なら-32%。
2026年度からさらに配分基準を厳格化する予定です。
2.国の授業料減免制度の対象外
直近3年すべて80%未満の大学は
「高等教育の修学支援新制度」から除外。
経済的支援を求める受験生に敬遠されます。
3.ガバナンス点検と公表
文科省は24年度〜28年度を“集中改革期間”とし、
定員不足校を毎年モニタリング。
経営計画の開示を義務づける新指針を策定中です。
これら1~3を踏まえて国が用意しているロードマップは以下3つの選択肢です。
1.挑戦・業態転換
データサイエンス、AI、看護、リハビリなど「人材不足分野」への学部改組。
学部の新増設が最近盛んです。
2.連携、統合
東京工業大学+東京医科歯科大学=東京科学大学 や地方公立大化。
3.縮小、撤退
恵泉女学園大・神戸海星女子学院大ほか募集停止校が急増(25年以降7校表明)。
以上のことからこれからFラン大学や準Fラン大学はどんどん無くなります。
突然募集停止になったり、女子校だと思って入学したのに共学になったり。
通っている学生に迷惑がかからないように最大限の配慮があると思われますが、
大学ならではの学びやキャンパスライフが充実したものになるように
しっかりと下調べをしてもらいたいと思います。
今後、生き残る大学とは以下のようになるでしょう。
1.国公立や私立の難関大学
2.学生数1万人以上を抱える総合大学
3.国家資格などが取れる学部がある大学
4.データサイエンス、AIなどこれからの社会に必要となる人材を育てる大学
おしまい。
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