勉強するきっかけ

KGCに通っている生徒は、
ほぼ全員部活をしています。
こんなに部活に所属している率が高い塾は
私は初めてです。
そして、他の習い事をしている生徒も多いです。

アンケートをとったのですが、、
中学3年生のAクラスとBクラスでは学習時間は、
Aクラスの方が短くなっています。
私が聞いた家庭での学習時間は、
「塾や学校の宿題以外をしている時間」です。常々生徒には、
「宿題は勉強ではなく、作業のようなものだ。」と言っています。

テレビを見る時間が短いのは、
Aクラスの生徒です。
Aクラスの生徒は、
テレビを見る以外に
自分の楽しみを持っている生徒が多いように思いました。

去年の中3でも言えたことですが、
たとえば、ピアノの練習をしたり、絵を描いたり、
パソコンでホームページを作ったり、
ブログをいじったりなどです。
それに対して、Bクラスの生徒は、
特に見たい番組があるわけではなく、
ヒマだから、とりあえずテレビをつけておいて、
テレビの前でボーッとしながら、メールをしている
という時間が多いようです。

「将来したいことは?」「暇な時には何をしている?」
という質問は随分答えにくいようで、
「よくわからない」という答えが多いです。
私はよく、「早めに将来のことを真剣に考えよう」
ということや、「継続することが大切」と繰り返します。
中学生で将来のしたいことを決めるというのは、
とても難しいのです。ほとんどの人がやりたいことなんて、
どんどん変わっていきます。私はそれでもいいと思います。

私は小さい頃から喘息持ちで、それを克服するために、
幼稚園の頃から水泳教室に通わされていました。
通い始めの当初は、イヤでイヤでしょうがなくて、
毎回泣いていました。何で自分の子どもにこんなに
ヒドイことをするのだろうかと思いました。

しかし、ずっと通っていると進級していき、
泳ぐ技術が身につき始めます。
そして、小学2年生の頃になるとクロールの
クイックターンを練習するようになりました。

いくら練習しても頭をもぐらせることができず、
クルっとまわれない私を見て、母はこう言いました。
「頭がアホで軽いから回られへんねん。勉強しぃ!
そしたら頭が重くなってちゃんと沈むようになるから。」
それを聞いて、私は公文式に通うことにしました。
そして、クイックターンを成功させるために、
毎日たくさんのプリントをこなすようになりました。

たまたま、同じクラスのとても賢い友達が来ていたので、
進度を競い合うようになりました。
そして、クイックターンもできるようになっていました。
今から考えると随分うまく乗せられて勉強していたんだなぁと思います。

クイックターンができるようになった私は、調子に乗って
小学5年生まで公文式に通い続けます。
その頃になると、中学2年生の連立方程式を
解くことができるようになっていました。
そして、小学5年生の夏に公文式をやめて塾に移ります。

これも上手く移るきっかけになる出来事があるのですが、
それはまたの機会に述べたいと思います。
しかし、偶然とはいえ、本当に良いタイミングで、
計算の技術が身に付き、
中学受験向けの勉強を始められたと思ってます。

私の例で僭越なのですが、
何がきっかけで勉強し始めるかは本当にわかりません。
また、何がきっかけで、やりたいことを見つけるかもわかりません。
アンケートの結果から分析すると、
Bクラスの生徒がテレビを見る時間が多くて、
睡眠時間が削られている気がします。

また、生徒の話を聞いていても、
何もすることがなくてダラダラしていることが多いようです。
その割りに宿題を忘れてくる生徒が多いのもBクラスになっています。
これは今年の中3生に限ったことではなく、今までの生徒も、
また中2の生徒達にも当てはまると思います。
懇談では、そういったところを厳しく指摘します。
そして、普段からいろんなアプローチで
勉強に向かってもらえるように語りかけていきたいと思っています。

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