北野高校の近大合格率54.3%のからくり

先日12日に近畿大学附属の中学校と高校の
塾対象説明会があり、参加してきました。

説明会は近畿大学の中のホールで行われました。
平日ということもあり、キャンパス内は
たくさんの大学生でいっぱいでした。
しかし、一昔前の近畿大学の印象とは違って、
全体的に落ち着いた学生が多いなと感じました。
この雰囲気ですと近大のレベルが上がっているのも理解できます。
今回の学校説明会で、に気になった点を2、3紹介したいと思います。

➀戻り率
近附を併願して、公立高校に合格する子の割合は、
H30年度では90.1%という数字です。
どういうことかと言うと、
近附を併願で受験した子の10人に9人は公立高校に合格する。
すなわち近附を受けたら公立に受かる可能性が
非常に高いという説明をされていました。

同レベルの他の8校は66.7%~84.1%なので、
この数字がいかに高いかが分かるかと思います。
(あくまで高校側の見解です)
中でも、スーパー文理に受かった子は
大阪と奈良のトップ13校に98%合格という数値が出ています。
その下の特進文理ⅠとⅡコースでも、
それぞれ94%・72%という数値です。
受かったコースによってトップ校の合格の目安にもなるので、
是非受験して下さいとのことです。

②進路
H30年度の卒業生1007名の8割は近畿大学を含む
難関私大(あくまで高校側の見解です)に合格しています。
国公立大学は京都2・大阪17・神戸6など142名です。
分母を考えると、まだまだ物足りないなという印象は受けます。
しかし、なんと言っても近大への内部進学は魅力的です。
本来ならば近大に届かない学力の子でも、
内部基準を満たせば特別推薦で近大にあがることができます。
※医学部は除きます。

その基準は成績や授業態度、卒業論文、
英検や数検などの3級を3つか
準2級を1つ、など難易度の低いものとなっています。

さらに指定校も関関同立に各10名ちょっとは枠があるようです。
ただし、指定校は年によってばらつきがあるので、
今年もあるという保証はありません。

近大は今や大学ブランドランキング(下の表)で


近畿4位の実力を誇る大学であり、
この先さらに合格が難しくなっていくため、
先を見据えると近附は狙い目かもしれません。

③近大の合格率
H30年度は志願者数のべ20万人の近大ですので、
合格するのは非常に難しくなっています。
その合格率は、大阪のトップ校でも下記のような数値となっています。(説明会での数値)

北野高校 54.3%
天王寺高校 66%
生野高校 39%
三国丘高校 36%
豊中高校 49.8%
高津高校 36.7%  
八尾高校 10%
トップ校でこのような数値ですので、2番手・3番手の
学校となると20%以下です。
では、なぜこのような数値になるのかというと、
恐らくこれは1回の試験1方式での
合否判定ではないかと推測されます。

実際は複数回・複数方式で受験できるので、
合格者は増えます。
近大は、1学部で公募2回×2方式=4回、
一般2回×2方式=4回で
合計8回の合否判定を出すことができます。

仮に1回の合格率が10%の生徒がいたとします。
この生徒が8回近大の合否判定を受けると、
全部落ちる確率は、0.9の8乗=43%なので、
合格可能性は57%となります。
そう考えると、高津高校は合格率54.3%ですが、
2回受けると80%、3回受けると90%となります。
これが、三国丘高校になると、
1回の合格率は36%ですが、2回では50%、
3回では74%です。

京都大学に毎年30名近く合格する高校ですら、
近畿大学を3回受けても4人中1人は
落ちる計算になります。
あくまでも、数値の上でのお話ですが、
マクロでみると確率論で動くことも考慮に入れなければなりません。

今年の近大の入試は、一昔前の近大とは全く違い
難関大学の様相を呈していました。
来年の入試は今年の入試よりもさらに難化します。
そのことを頭の中に入れて、受験校選びは慎重に行いたいものです。
 

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