生徒に言われて一番つらい一言

塾の先生が生徒から言われて一番キツい一言って何でしょうか？

私が塾講師を始めたのは、19歳の時でした。
大学２回生になる３月から着任しました。

着任したばかりの私の授業は酷いもので、
多くの生徒からわかりにくいと評価されていました。

わかりにくいと評価されたことが
悔しくて、情けなくて、
先輩の授業をたくさん見学したり、
その塾の指導マニュアルを
穴があくほど読み込んだりしました。

2年、３年と授業をするにつれて
授業に対する評価は上がってきましたが、
今度は逆に、卒業シーズンになると
毎年非常に辛い気持ちになるようになりました。

「２年前、３年前の生徒たちが
　今の自分の指導を受けていたら、
　もしかしたら、もう１ランク上の学校を
　受験できていたかもしれない。」

そう思うと、そんな自分に対しても
「ありがとうございました。」
とお礼を言ってくれる生徒や
保護者の方に対して、
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

２年目、３年目はそんな感じで、
毎年春になると泣いていたと思います。

わかりやすい授業をするには
コツが要ります。
何度も授業をするうちに、
自然と身につく事もありますが、
感覚的な部分もあるため、
ただ単に何度も同じ授業をしていれば
良いわけではありません。

しかし、神経質に生徒の表情を確認し、
発問に対する反応を見て、
問題演習を通してどれほど身についているか確認し、
宿題を出して定着をはかり、
次の授業で確認テストをすることで
家庭学習の姿勢と身につき方を評価する。
そして、それを授業につなげる。

毎回、丁寧に取り組んでいれば、
わかりやすい授業はできるようになります。

しかし、授業で一方的に説明し、
問題演習もそこそこに、
教えた生徒がどれほど理解しているかを確認せず、
大量の宿題を出す。
理解できていない生徒は、
宿題ができなかったり、確認テストで点数が取れないので、
下のクラスに落とす。

というような、クラスがいくつかあり、
入塾テストで賢い生徒だけを集め、
学力を伸ばすことを放棄し、
「成績を評価する」だけの塾で授業をしていると
なかなか授業のスキルは伸びません。

私は、大手進学塾で働いた後、
予備校に勤めました。
ここで、自分の授業スキルが、
賢くてやる気に満ち溢れている、
入塾テストで選抜された生徒だけにしか
対応できないことを知りました。

毎年、大手進学塾から
敗北感を背負ってKGCに移ってくる生徒がいます。
また、中２、中３になって初めて塾通いする生徒もいます。
そういう生徒たちに、
「KGCって、思ってたのと全然雰囲気違うなぁ。」
と言われることがあります。
こう言ってもらえるのはとてもうれしいです。

もし、KGCも他塾と同じ雰囲気なら、
私が自分でわざわざ塾を経営する必要はなく、
どこか同じような雰囲気の塾に勤めていればいいのです。

しかし、言われて嬉しいけど、
一番つらいのは、卒業間近に

「もっと早くKGCに来たかった。」

と言われることです。
こればかりは私の力ではどうしようもありません。

こう言われないために、どうしたら良いのか
必死に考えています。
どなたか、良い知恵があれば教えてください。
有料でもいいですよ。

河内長野校で高校入試説明会を実施しました。

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