子供を傷つける親の不機嫌03
少し間が開きましたが、
前回の続きの記事になります。
今回は様々に親から子に伝えられるメッセージのうち、
知らず知らずに子供を破壊しているものを、
加藤諦三氏の「自立と孤独の心理学」から
引用する形で、具体的な例を交えて
紹介させていただきたいと思います。
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子どもを破壊する親のメッセージ
1.「存在するな。」
2.「あなたであるな。」
3.「近寄るな。」
4.「属するな」
5.「成長するな。」
6.「子供であるな。」
7.「正常であるな。」
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まず、1の「存在するな」は、
言葉で伝えられることもあれば、
態度で伝えられることもあります。
「あなたさえいなければ、お父さんと別れられるのに。」と
氏の書には書かれていますが、
「オマエを育てるのことがどんなに大変なことか。」
「オマエを食べさせるのに、こんなイヤな思いを会社でして働いている。」
ということも同じことです。
こうしたメッセージを受け取る子供の
最も一般的な反応は、受け身と鬱です。
自分はいない方がいいのだと感じた子供は、
自分に自信を失い、鬱になってしまいます。
2の「あなたであるな。」というのは、
女の子に向かって、
「あなたが男の子だったら。」というような言い方です。
性についてのみ起こることではありません。
鈍くさい子供が、機敏であることを望まれる。
勉強が苦手な子供が、頭の良いことを望まれる。
親が理想とする子供像と今の自分がかけ離れていて、
それに近づくように要求することは、
「あなたであるな。」というメッセージになります。
音楽が不得意な子に、
「あなたに歌手になってもらいたかったのよ。」
という場合もあるでしょう。
もし、そうした子が仮に歌手として成功したとしても、
心の深いところでは、自分に失望しています。
3の「近寄るな。」というのは、
物理的な距離を表していることもあれば、
心理的な距離を表していることもあります。
父親が忙しい人だったとします。
休日に遊ぼうとすると、
「疲れているからあっちへ行ってなさい。」と言われます。
煩わせないでくれというようなことを言われます。
このメッセージは、実際に忙しいかどうかが重要ではなく、
自分を忙しいと思っているかどうかということです。
忙しい人すべてがこのようなことを言う訳ではないからです。
他には、「ごちゃごちゃ言うな。親も人間なんだ。」
という正当化です。
子供にはわからない、
親という領域に入ってくるんじゃない
ということを言って、子供を心理的に突き放してしまいます。
こうした否定的な命令を受けた子供は、
他人に接する時にいつも迷惑になるのではないかと
ビクビクするようになります。
4の「属するな」は、
「そんなことをいう子はウチの子じゃありません。」
「親の顔に泥を塗るな。」という類の言葉です。
たとえ、自分に短所があったとしても、
その家族(集団)に属することを許されて、
歓迎されていれば、その人は
劣等感などに悩まされることはないでしょう。
その短所が原因で、その集団に属することを拒否されるからこそ、
劣等感を持ってしまいます。自分が自分であるがゆえに、
その家に属せるのではない。
自分が何か優れていて、そのことを表現している限りにおいて
その家のメンバーでいることができる。
そう感じている子供は、自分の欠点や
短所をものすごく気にしますし、
それを隠そうとします。
しかし、子供の場合、欠点や短所を気にすれば気にするほど、
そこばかりに意識がいってしまい、
逆にその短所や欠点ばかりが成長してしまうことがあります。
保護者の皆様が前述のメッセージを発する時、
我が子に嫌な思いをさせたくて、
我が子の人格を破壊したくて
子供にメッセージを送っているわけではないはずです。
しかし、多くの保護者の方が、
昔は、「〇〇ができて凄いね。」と、
できなかったことができた時に喜び、
日々、昨日の我が子に足し算をするように
褒めていたと思いますが、いつの間にか、
引き算ばかりをするようになっていないでしょうか?
(続く)
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