継続するのかしないのか？

中学受験終了後は、
日能研や浜学園、希学園、能開センターなどの
中学受験専門塾であれば、
中学生を指導する部門が無いので、
退塾することになります。
そして、一定割合の生徒たちが、
鉄緑会、研伸館などに入塾の申し込みに行くようです。

「私立に通うことにしたのに、まだ塾に通うの？」
というお声も今までたくさん伺ってきましたし、
「ウチの学校に進学してくれたら塾通いは要りません。」
という無責任な私立中学校の宣伝も耳にたこです。

塾を継続するかどうか？は、
進学先の学校のカリキュラムによると思います。

KGCでは、中学受験を終えた生徒向けに
新中１準備講座を用意していますが、
これは、清風南海、清教学園のカリキュラムを想定しています。

清風南海で課される春休みの宿題ですが、
「体系数学」の第3章の方程式までとなっています。
そして、春休み明けの課題テストでその課題の成果が測られます。
公立中学校では１学期に学習する内容を
春休みの課題にして、
自宅で自分で身につけてくることを要求されます。

KGCではそのレベルのことを準備講座で学習します。
清教学園や帝塚山学院泉ヶ丘へ進学する生徒にも
同じ内容を学ばせて、他の学校はこのレベルで進んでいるよ。
と言っておくと一生懸命にしてくれます。

文字式の計算や、一次方程式、
体系数学で言えば、同じ3章の
連立方程式も、実は中学受験の時に
消去算やマルイチ算などで同じ作業をしてるのですが、
それを数学的な考え方に切り替えさせなければいけません。

塾を継続するかどうか？は
進学先の中学校がどのレベルで、
どれほどのスピードで進むか？を踏まえて検討してもらいたいと思います。
中学進学後の英語は、今後ますますハードになります。
今年の教科書改訂で、
小５、小６の２年間で、現在の中２レベルまでを
扱うことになったからです。

学校のペースについていけてないなぁと思ったら、
直ぐに塾に通うことをお勧めします。
「ついていけてないなぁ。次のテストも悪ければ・・・」
と思いながら、ズルズルと通うことを先延ばしにしてしまって、
大変な思いをしている方をたくさん知っています。

※私はブログや月報で記事を書くとき、
特定の生徒や保護者の方を想定して書くことはございません。
「楢原先生、私のこと言ってるわー。」
と思わないでくださいね。

KGCの場合、
余裕をもって上位にいることができそうであれば、
塾を辞めていただいても大丈夫です。

KGCに長く通っている高校３年生は、
受講している講座が少ないです。
週１回数学だけ。お月謝10,100円。
講習会も取らない生徒は、
高３の４月から1月までで年間の授業料が
学習サポート費を入れてたった113,100円です。
（東進や武田塾の実に7分の１以下です。）

中学受験では、塾の先生が本人やご家庭を
引っ張っていきながら、受験に先回りして、
あれこれとやる事を与え、テストで評価して、
偏差値で輪切りにして受験校を決めますが、
大学受験ではその手法は使えません。

中学受験は親の受験
高校受験は塾の受験
大学受験が本人の受験
という言葉があるように、
大学受験は本人が主体的に
乗り換えなければいけない壁です。

近年、予備校の生徒が激減し、
予備校の経営が厳しくなってきているのは、
高校生にも中学受験の塾のように、
先回りして、我が子が困らないように
というニーズをくみ取ってビジネスをしてきた
大手進学塾の個別指導部門や
大学受験塾の台頭が原因です。

中学受験に合格したら、
自分で自分を賢くする方法を身につけさせる
という視線で、塾通いをさせるかどうか
検討していただければと思います。

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