望校を選ぶ際に、その学校が
良い学校かどうかを見分ける方法の５番目からです。

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Contents

１．大学進学実績（その１）

２．合格実績から見る学校の教育力（その１）

３．〇〇な教師がいるか？（その２）

４．指定校推薦枠の中に〇〇大学があるか？（その２）

５．学校の先生が〇〇できるか

６．その学校の受験者の専願率はどれほどか

７．入試日程がどうなっているか

８．その学校の取り組み
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５．学校の先生が〇〇できるか？

１つ目は、
その学校の先生があいさつができるかどうか？
です。私は仕事柄、いろいろな学校に行き、
いろんな先生とお話をしますが、
例えば、受付から応接室へ通される間に
すれ違った先生方とあいさつをするのですが、
ふつうに無視されたりします。

挨拶してくださる先生もいらっしゃいますが、
表情や声の大きさや目線などで、
どういうつもりで挨拶しているのか？
透けて見えてしまいます。
学校の先生方は社会性が欠けている
という話をいろんなところで耳にすると思いますが、
挨拶一つで人間性のいろんなところが
バレてしまいます。
そしてそういう姿勢が生徒に伝わってしまいます。

「生徒が挨拶ができるか？」
としてもよかったのですが、
生徒があいさつする学校でも
先生がしないことがあります。

特に学校の先生の中には、
「教える立場」というのを勘違いしており、
「向こうから頭を下げるものだから
自分からは挨拶せんでもいい。」
と本気で思っている人たちが大勢います。

先生があいさつが下手な学校の中でも
生徒がちゃんと挨拶する学校がありますが、
そういう学校は先生が指導しているわけではありません。
というより、先生ができないので
そのような指導もできません。
つまり、学校の中で生徒たちの間で
自然とあいさつをするという文化が
部活などを通して身についているのです。

とても環境の良い学校と言えると思います。

２つ目は、大学入試共通テストで
満点を取ることができるか？です。

意外かもしれませんが、
私立高校で自らを「進学校」と
言っている学校の中でも
大学入試の共通テストで満点を
取ることができない先生は少なくありません。
こういった先生方の授業はたいていが
教科書をなぞるような独り言の授業であることが多いです。

入試問題をよく解いている先生は
担当している学年にもよりますが、
入試につながる力を身につけるために、
どの学年のどの時期に、どれほどの内容を
教え込まなければいけないか？
がよくわかっているため、授業中に
配布されるプリントや定期テストの問題に
そういった内容がふんだんに盛り込まれますし、
「伝えたい！」「教え込みたい！」
という情熱が授業を通して伝わってくるため、
生徒からの評価がとても高いと思います。

私も生徒が持っているノートや
定期テストの問題を拝見して
よく勉強させていただいています。
大阪星光の英語のプリントなどは、
さすがだなぁと感じることが多いです。

逆に生徒のレベルを把握しきれていない学校は、
「どれだけ自分たちの責任を放棄して
生徒たちに負担を強いるねん！」
と思うくらい、無駄な課題が多く、
時間をかけている割に身につかない課題で
生徒たちの貴重な時間を奪います。
今年の高３生の結果を見てみなければわかりませんが、
特に最近よく感じるのは浪速のⅡ類です。

以前三國丘高校で日本史を教えていた先生が
金岡高校に転属になりました。
三国丘高校にいるころから、
定期テストの問題でセンター試験の過去問や
国公立2次に役立つような記述の問題を
出題していましたので、毎回試験を楽しみにしていました。
その先生が金岡高校に異動したということで、
偏差値が20以上違う学校でどのように
教えているのだろうと非常に興味を持って見ていました。

金岡高校でも、定期テストの問題に
（〇〇年 早稲田大学）というように
過去に入試問題で出題されたということが
わかるように書き添えていました。
もちろん、金岡のレベルに合わせた出題のされ方でした。
金岡高校の生徒からすれば雲の上のような
存在の早稲田大学の問題が解けたとなると、
大学入試自体がとても身近に感じられると思います。
早稲田じゃなくても、ふつうに定期テストの
問題としても十分存在し得るものでしたが、
入試問題を解いている先生だからこそできる
小技だと思いましたし、そうしたことの積み重ねが
年中生徒と向き合っている先生方の
生徒に対する動機付けなのだと感じました。
本当に職人芸だと思います。

長くなりましたので続きは次回へ。

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