さて、
2008年に経営が傾いていた北陽高校が
関西大学の傘下に入り、関大北陽高校が誕生しました。
その２年後に中学校が併設されました。

できたばかりの頃は関大ブランドもあり、
KGCから関大北陽高校へ
進学する生徒が毎年1人いましたが、
通っている生徒からは
「学校の先生のレベルが低い。」
「授業がしょうもない。」
「課題がやたら多い。」
という評判でしたし、中学校ができてからも
通わせている保護者の方からは
「わざわざ中学から行かせる学校じゃない。」
という評価でした。

ところが、毎年この学校の説明会に参加していると
徐々に大学進学の実績が出始め、
高校入学時の偏差値も高くなってきています。

過去記事はこちらにまとめています。
https://g-circle.jp/category/%e9%96%a2%e8%a5%bf%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e5%8c%97%e9%99%bd%e9%ab%98%e7%ad%89%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e4%b8%ad%e5%ad%a6%e6%a0%a1

学校の取り組みとして、以下の説がありました。

・総合的な学習の時間の取り組み
→SDGsをテーマに新聞や本を読んで中３で卒業発表をします。

・定期テスト前後の取り組み
→目標設定面談などを行います。

・夏休み特別授業
→7月下旬から約10日間、午前中に行います。

・学習合宿
→10月に2泊3日で行います。

・国際イングリッシュキャンプ
→８月上旬に3日間行います。

・海外研修（希望者のみ）
→オーストラリアのクイーンズランド州で2週間。

・時間割
→月曜日の7時間目と土曜日の4時間目に総合学習。
あとは6時間授業で火曜日から金曜日の7時間目に
個別指導や課題学習を行い、18:10に完全下校。

他の学校と比べていただいたらわかると思いますが
私立中学校の標準装備の紹介という感じです。

今年度の中学入試は１学年」105名の募集で、
1次　126名志願→119名受験→54名合格→53名入学
2次A　537名志願→517名受験→290名合格→53名入学
2次B　353名志願→228名受験→143名合格→10名入学
となっています。

受験者数の推移は
855名(2020)→869名(2021)→924名(2022)
と募集戦略が功を奏し、入学者の割に
受験者数がかなり伸びています。

３つの受験日程の内、1次の受験者数が一番少ない
ということは、この学校を第一志望にしている生徒がほぼいない
ということになります。実際に1次以外の併願者の内
45%の生徒が関大系を専願で受験しています。
その他にも同志社系が約20%となっています。
最近は関西学院の併願も増えていると言ってました。

2023年度入試の変更点としては
1次を受験した場合、複数回受験で加点があります。
少しでも専願者を増やしたいという狙いが見えます。

ちなみに高校はさらに偏差値が上がっており、
今や清教学園と同レベルになっています。

6月27日にオープンスクールがあったのですが、
受付開始1時間で満席になったそうです。

かつて強かったサッカー部は今は私学大会で
少し活躍しているという程度です。
しかし、関大という冠をつけたことで
学校自体の偏差値は上がりつつあるようです。