高校選びの基準を作る 

高校の選び方について、
先日の説明会でお話しした内容の一部を書かせていただきます。

1.公立高校の選び方

公立高校は、どれほどの進学校に通っても、
学校の勉強だけで大学受験をすることは
不可能に近いです。
ただし、泉陽高校のようなレベルの高校から
Fラン大学(だれでも合格できる大学)を目指す場合は別です。
高校偏差値が65だとして、
同じくらいの偏差値の大学を目指す場合は、
塾や予備校には必ず通わなければいけません。

しかし、中学生のころから受験勉強の際に、
教えてもらうのではなく、自分で参考書などを読み、
問題集を解き、自力で受験勉強できる生徒であれば、
塾や予備校なしでも大学を目指すことができます。

今やネットにはお勧めの参考書や、
学力に応じた参考書の選び方、
いつまでにそれを終わらせるか?などの情報が溢れています。

とある塾は、大学入試の参考書ルート
というものを公開して、いつまでにこれだけやりなさい
とYouTubeで教えてくれています。
どの教科も少しボリュームが多めだと感じました。
これだけを全部するのは大変だなぁと思いましたが、
よく考えてみれば、私は大学受験予備校や
塾で授業をしている立場で、
問題集や参考書などに書かれていることを
いかに効率よく上手に伝えて、
生徒の学力を伸ばすか?という仕事をしているので
多いと感じるわけです。

ただ、そういった塾や予備校に通わずに
それらを自分で見つけて、自分に合うやり方を進められるのであれば、
それに越したことはありませんし、KGCでも
中学卒業までにそうした自分で勉強できる生徒を育てよう
と考えています。そして、公立高校に通うトップ層の生徒には、
そうした素養がある生徒が集まっていると思います。

人から言われるのではなく、自分で考えて行動できる生徒、
またそうしたい生徒は公立高校へ進学するのが良いと思います。
そして、公立高校の選び方は偏差値順です。
教師の質も、大学への進学実績も、友達も
すべてが偏差値順となっています。

偏差値の高さと家からの距離のバランスを取って
公立高校の志望校を決めれば良いかと思います。

文理学科は国公立大学への
現役合格を目指して作られた学科ですが、
もともと9学区に分かれていたときの
各学区のトップ校です。

こちらもそれぞれの地域で
優秀な生徒を集めていましたが、
学区割りが無くなってから、
とある意図が働き、北野高校を頂点とした
文理学科の中でのランキングみたいなものができてしまいました。
馬鹿らしいことですね。

文理学科以外にも
国際文化や総合科学といった学科がありますが、
大学受験を前提とした高校選びを考えると、
可能な限り普通科の学校を選んだ方が良いです。
高校3年生になった時に
受験科目と関係のない科目の授業を
受け、その定期テストの勉強をすることは
時間の無駄になります。

大阪府の公立高校は、3年連続で定員割れした高校は
統廃合の対象となっています。
母校が無くなってしまう可能性のある高校へは
進学しない方が良いと思います。
どの高校が定員割れしているか?の資料は
説明会時に配布させていただきました。
資料をご参照ください。

2.私立高校の選び方 ①授業数

私立高校は学校ごとに個性的な取り組みを展開しているため、
パンフレットなどを取り寄せ、自分が好みそうな
取り組みがある学校を探してもらいたいと思います。

特に、国公立大学への推薦入試で必要となる
「探究活動」が盛んな高校はお勧めです。
公立高校の先生は国公立大学の推薦入試のことを
あまりご存じなく、挑戦しようとする生徒にあまり協力的でなさそうですが、
近大くらいの学力の生徒が大阪公立大学に合格できるチャンスがあるのが、
国公立大学の推薦入試です。
数年前にこの生徒度利用して大谷高校の生徒4人が大阪大学に合格しました。
「探究活動」の指導ができるかどうか?は
高校の実力を推し量る1つのものさしになると思います。

また、1週間の授業数も基準にしてもらいたいと思います。
下に公立高校の文理学科の授業数を掲載します。

数学は1週間に6時間、英語は5時間あります。
1週間の授業数は高1,高2は34時間となっています。
公立高校は土曜日が休みなので、平日1日7時間×5日で35時間です。
1日だけ6時間の日があれば34時間となります。これを基準にして考えます。
以下に主な学校の授業数を掲載します。

私立高校は土曜日も授業があります。
平日1日7時間×5日で35時間。そして土曜日に5時間すれば40時間となります。
これから私立高校でも土曜日を休みにする学校が増えてきます。

浪速高校は今年度の途中から土曜日を休みにすることにしました。
そうなると、平日1日8時間授業が普通になるでしょう。
部活をする時間がほとんどありませんし、塾や予備校にも通えなくなります。
公立、私立のいずれを選ぶにしても、放課後をどのように過ごすか?
を考えておく必要があります。

ちなみに、私立高校の学校説明会では、
「ウチに来てくれたら塾や予備校は必要ありません。」
と必ず言います。
そう言わなければ、私立を選択してもらえません。
今となっては私立高校も無償化したので、
これをいう必要はないのですが、授業料が無償化しても
他にいろいろとお金がかかるのが私立です。
私立を選択される方は、何にいくらかかるかを
受験前に必ず調べていただきたいと思います。

桃山学院は放課後、R1ゼミやM1ゼミという講座を
用意しており、自習するために強制的に残されたり、
予備校の先生が、予備校に通うより割安で
授業をしてくれますが、こうした講座は
受益者負担と言って学校の授業料とは別料金になっています。

清教学園は放課後や長期休暇中の講習は
無料で普段から授業をしている教科担当が授業をします。
授業の質が志望校合格につながるかどうかはさておき、
余分にお金がかかることはありません。

また、放課後の予備校の授業は
桃山学院以外でもしていますが、
本当に授業が上手な看板講師は
駿台や河合塾、東進衛星予備校で授業を担当しており、
私立高校の放課後に出かけて授業をしたりしません。

「進学校」と位置付けられる高校のうち、
東京大学への合格者が10名を切っている高校は、
たいてい「自称進学校」と位置付けられます。
こうした学校の多くの先生が国公立大学の
2次試験の問題を解く力がありません。
もちろん、全員ではありません。

KGCは校内予備校事業もやっており、
学校側と連携を取りながらカリキュラムや
講義で取り扱う問題のレベル設定をするため、
入っている高校の先生のレベルは熟知していますし、
大学受験部門があるため、普段からどの高校で
どのようなレベルの定期テストや課題テストをしているか
問題を回収して分析しています。

自称進学校は、テストや大量の課題を課すことで
生徒達に強制的に勉強時間を確保させ、
それをこなせると、ある程度の学力がつくようにしています。
また、そうした課題を家庭教師や個別指導塾で扱ってもらうことで、
学校の先生よりも分かりやすく教えてもらえるので、
力がついたりもします。

公立高校は良くも悪くも、
授業数が少なく、放課後の自由度が高いため、
意識の高い生徒は早くから予備校に通って
受験勉強を始めますし、文理学科の授業では
旧帝大を意識した授業の設定になっているため、
担当する先生もレベルが高いと思います。

また、最初から塾や予備校が必要だと
分かっている生徒ばかりなので、
大学受験に向けて、いつ、何をするかを
自分で考えて行動できる生徒が多いように思います。

特に文理学科の生徒は、
普段あまり勉強していなくても、授業内容が定着しており、
定期テストでは音楽や技術家庭などでも
満点取れるくらい器用で要領の良い生徒が多いと感じますし、
高校の先生も、そうした生徒たちが受験勉強できるように
放課後むやみに拘束しようとしません。

こうしたところからも公立向きの生徒か
私立向きの生徒か、もう少し具体的に言えば、
私立の西大和に行くべきか公立の天王寺に行くべきか
を判断できると思います。

高校に進学した後、大学受験に向けて
どのように高校生活を送りたいか?
また、高校はどのように自分を育てようとしてるのか?
授業数をもとに分析してみることをお勧めします。

3.私立高校の選び方 ②併願戻り率

併願戻り率とは、滑り止めで私立高校を受験した生徒のうち、
公立高校を不合格になって私立へ進学することになった生徒の割合を示します。
たとえば、三国丘高校を第一志望にし、
滑り止めに清教学園を受験して
合格した生徒が100人いたとします。
この100人が三国丘高校を受験して、
20人が三国丘高校を不合格になった場合、
その20人は清教学園に入学します。
これが併願戻り率20%です。

「公立高校が不合格になったらこの学校にぜひ通いたい。」
と思われている私立高校は戻り率が高くなります。
逆に、公立高校に絶対に合格したいので、
ギリギリではなく、余裕で合格できる公立高校を受験する。
「不合格になるはずないので、私立高校はどこでもいい。」
と思っている生徒は、合格しやすい私立を選択します。

例えば近大附属ですがこの学校には、
上から下まで5つのコースがあり、どのコースで合格できるか?
で公立高校の合否を占うことができます。
一番上のコースで合格できれば文理学科を受験します。
2番目のコース以下だと公立2番手校、3番手校
と公立の受験校を決めるために受けるだけで、
第一志望が近大付属の生徒はほぼいません。
近大の先生もこのあたりをよく心得ており、
「どうぞ、ウチを踏み台にしてください。」
と塾対象の説明会でお話しされていました。

以下に併願戻り率が低い高校と高い高校を記載します。

併願戻り率が10%以下の高校
・大谷高校
・帝塚山学院高校
・あべの翔学高校
・上宮太子高校
・大阪偕星学園高校
・大阪暁光高校
・大阪商業大学堺高校
・関西福祉科学大学高校
・近畿大学附属高校
・精華高校
・清風南海高校

併願戻り率が20%以上の高校
・清風高校
・明星高校
・大阪薫英高校
・大阪女学院高校
・金蘭会高校
・プール学院高校
・大阪信愛高校
・大阪桐蔭高校
・開明高校
・関西大学高校
・関西大学第一高校
・関西大学北陽高校
・関西学院千里国際高校
・帝塚山学院泉ヶ丘高校
・桃山学院高校
・清教学園高校

このように併願戻り率が20%を超えている高校は、
いずれも進学校だと思われている高校か、
大学附属の高校となっています。
また、上記のうち清教学園と大阪女学院は
専願率が高い高校でも有名です。
興國高校は専願者だけで定員を超えてしまっています。
こうした数字をもとに、学校見学などに出かけ
人気の秘密を探ってみるのも面白いかもしれません。

中3生は私立の受験校を12月の中旬までに
決めなければいけません。
夏休みは、公立高校の学校見学や
部活体験が行われます。
是非、積極的に様々な高校に足を運び、
いろんなことを感じ取ってきて
志望校選びを進めてもらいたいと思います。

 

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