清風南海高校VS天王寺高校 大学合格実績を分析

つい先日小耳にはさんだ話ですが、
3月22日に行われた清風南海学園の保護者会で、
今年の大学合格実績が非常に悪かったと
校長先生がおっしゃっていたそうです。

原因は電子黒板などの機器を上手く活用できなかった
と分析されているようです。
そこで気になったので、
清風南海高校の合格実績を調べてみると、
更に気になったので天王寺高校の合格実績も
調べて比較してみました。

どちらの高校も今年度の実績は、
まだ集計が終わっていないようですので、
昨年度分から抜粋しています。

平成30年度 大学合格実績

清風南海高数
卒業者(推計) 307人

東大 5人
京大 21人
阪大 11人
神大 15人
大阪市立大 12人
大阪府立大 21人
北海道大 3人
東北大 1人
一橋大 2人
東京農工大 1人
横浜国立大 1人
山梨大 1人
静岡大 1人
岐阜大 1人
信州大 2人
福井大 1人
京都府立医科大 1人
兵庫県立大 2人
三重大 1人
大阪教育大 3人
奈良県立医科大 1人
奈良女子大 1人
和歌山県立医科大 1人
和歌山大 7人
広島大 5人
岡山大 2人
山口大 1人
徳島大 1人
愛媛大 1人
九州大 5人
福岡県立大 1人
九州工業大 1人
鹿児島大 1人

合計141人

上記から医学部医学科を抜粋
神大 1人
大阪市立大 1人
山梨大 1人
岐阜大 1人
福井大 1人
京都府立医科大 1人
奈良県立医科大 1人
和歌山県立医科大 1人
広島大 1人
徳島大 1人

天王寺高校
卒業者数357人

東大 1人
京大 37人
阪大 40人
神大 21人
大阪市立大 21人
大阪府立大 14人
北海道大 4人
大阪教育大 7人
京都工芸繊維大 3人
滋賀医科大 1人
奈良女子大 4人
和歌山大 7人
筑波大 1人
名古屋大 2人
奈良県立医科大 1人
和歌山県立医科大 1人
兵庫県立大 2人
その他10人

合計176人

上記から医学部医学科を抜粋
奈良県立医科大 1人
滋賀医科大 1人
名古屋大 1人
愛媛大 1人
香川大 1人
鳥取大 1人

まずは東大・京大・阪大の合格人数です。
清風南海が37人に対して
天王寺が78人です。

天王寺の方が卒業者数が16%ほど多いので、
単純にその分を増やしても
清風南海は43人となるので、
天王寺の方がはるかに多くなります。

また国公立大学の合計に関しても、
清風南海の141人を1.16倍して
164人にしても天王寺高校の176人に及びません。

しかし、東大のみに注目すると清風南海の方が多く、
さらに医学部医学科は清風南海の方がはるかに多いです。

これに関してはデータが少ないので
信頼性が低いですが、
2年前や3年前も似たような数値なので
それを加えるとある程度信頼できるかと思います。

このデータのみで考察すると、
清風南海→東大や国公立医学部医学科を目指す。
天王寺→京大・阪大を目指す。
といった結果になります。

ですがこれは当たり前のことで、
中学受験で進学校に合格するということは、
スバリこういうことだと思います。

中学生のうちに高校生のカリキュラムを
先取りして学習し、
それについていくことができる資質を持った人達が
すごい実績をたたき出す。という世界ですので、
全員が良い結果になるわけではありません。

それでも、国公立医学部医学科に
現役で合格したいというニーズに応えるためには
そのような方法が必要なわけです。

「偏差値が高い学校=偏差値が低い学校よりも良い大学に行ける」
とは一概に言えず、あえて言うなら

「偏差値が高い学校=本人の資質があれば、良い大学に行ける可能性が高くなる」
ではないでしょうか?

「偏差値が高い学校に入ってついていけない」という
とても大きなリスクを回避するためにも、
学校選びは本人の資質を考慮して慎重に行わなければなりません。

資質に関しては、

大阪府の公立トップ校でも大きな問題となっています。
トップ校合格者の大半は大手進学塾出身です。
大半の生徒が入試に役立つスキルを画一的に身につけており、
入試に類似する特定の問題に非常に強くなっています。
その反面、本来ならば時間をかけて考えるべきことを、
時間短縮のために全て教えてもらっているので、
自分で考える力が乏しくなっています。

その結果、いざ高校内容の授業を行うと
頭が堅く成績が伸びにくくなっているとのことです。
このことは、塾向けの学校説明会で校長先生が
お話をされるほど大きな問題となっています。

その対応策として、ある学校ではここ数年、
入学直後の新入生に通っていた塾を書いてもらい、
大手塾でない生徒にパンフレットと案内を配布して、
各塾に持って行くように指示を出していました。
「塾長さんに、賢い生徒を是非わが校に送ってほしいをと伝えてくれ。」
という具合です。

また、大手進学塾の手法に乗って
同じ土俵で勝負してはいけない
という考えを持っている塾もあるようで、
自分で考える力を育てることを
大きく打ち出している塾もあります。

ただし、それを身につけるには時間がかかるため、
結果が出るのも先のことなので、
高校の合格実績には結びつかず苦戦しているようです。

学校選びにせよ塾選びにせよ、
高校合格をゴールとするのか、
大学合格をゴールとするのか、
はたまたそれ以外のものをゴールとするのか、
目標を確実に定めなければなりません。
そこがブレてしまうと、思いもよらない結果となってしまいます。

 

ということでKGCでは、

高校1年生を大募集しています。

(前フリが長い)

一昨日も、つい最近まで

大手進学塾に通っていた生徒が入塾しました。

その塾では中3の1年間を通して

事あるごとに東進を勧められていたそうです。

 

充実した高校生活を送りながら、

KGCで自分に合った勉強のしかたを

身につけてもらいたいと思います。

 

 

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