先日、某塾から転職希望で
面接に来られた正社員希望の方がいらっしゃいました。
その方は、
「教科指導よりも、何よりも
生徒のやる気を出させることに力を入れています。」
と言ってました。

ここだけの話ですが、塾によっては、
偏差値なんて気にするな。
生徒に好かれて、
生徒のやる気を起こさせることができればオッケーだ。
という感じで講師を研修していて、
あまり教科指導のことについて
熱心じゃない塾があります。

特に個別指導の塾では、
大学生に授業に入ってもらう関係で、
教えることよりも、年齢の近さを武器に
いかに生徒に好かれるか？
を大切に考えています。

集団指導でその手の塾は、
間違いなく合格実績が悪いです。
そして、授業では成績を上げられないため、
大量に宿題が出ます。
合格実績を広告に派手に書き、
入塾試験をして賢い生徒だけを選抜し、
誰でもいいから前で、授業っぽいことを
独り言で言っていれば成績が伸びる。
これが大手進学塾のビジネスモデルです。

入塾試験をして、
ある程度学力のある生徒だけを集め、
大量に宿題をさせておけば、
生徒は勝手に賢くなっていきます。
ですから、塾に生徒に来てもらって
やる気を出させるだけで良いのです。
それが、成績順に座席に座らせたり、
小テストの優秀者を貼りだして
競う環境を作ったりとなるわけです。

大手進学塾は母集団が多いから
合格者数が多いように見えますが、
合格率を優秀な個人塾と比較すると、
個人塾のほうが圧倒的に高い確率で
合格しています。

〇〇塾という授業をしないことで
有名な高校生対象の塾があります。
ここは完全に、教育ではなく、
ビジネスに特化しているようです。
KGCにも〇〇塾と併用してる男子生徒が過去にいました。
その男子の生徒には、かわいらしい女性講師をつけて
「M君が頑張って単語を覚えてくれないと
私が上の人に怒られちゃうの。
だから頑張って。」
と言います。可哀そうなM君は、
「オレその先生のために頑張るねん！」
と張り切っていました。
M君はそれなりの大学の薬学部に合格しました。
しかし、合格して当然のポテンシャルはありました。

賢い生徒はバカな大人を見抜きます。
ですから、東大、京大、医学部を目指す生徒は、
一流講師のいる予備校へ通います。
もちろん、塾や予備校講師の中には
こうした一流講師に匹敵する授業をする講師もいます。
しかし、小、中学生に限れば、
ある程度学力があれば、
子供たちより優位に立てます。
それがわからずに「オレってすごいだろ」
と授業が上手であるように錯覚している講師が多いです。
私も20代前半はそんな講師でした。

塾と予備校の大きな違いは商品です。
予備校の商品は予備校講師、または
その講師が行う授業です。
予備校なので、基本的には宿題は出ません。
授業で身につくかどうかは生徒次第です。

塾の商品は、私は合格だと思ってます。
KGCでは新人講師の研修時に
「KGCの商品は合格であり、
価値は成長と幸福である」
と伝えています。
商品とはお客様がそのお店を出るときに実際に手に持っているもの。
価値とはお客様がそのお店を出るときに感じるものです。

KGCで授業を受けた生徒が塾を出るときに、
他塾の授業では手に入らないような
板書を写したノートだとか、プリントを持っていて、
それらが成績向上につながり、
「今日も授業を受けにきてよかった～。」
と感じてもらいたい。
そういう授業ができるように
講師を研修し、指導しています。
残念ながら、まだまだすべての講師が
一定のレベルにはなっておらず、
フォローが必要だったり、クレームをいただいていたりしますが、
目指すところはそういうレベルです。

少し話がそれましたが、
KGCは成績を伸ばすことにこだわります。
そして、講師たちに以下のことを指導しています。

・必要最低限の宿題を出すこと。
（馬鹿みたいに大量の宿題で追いかけない）

・宿題を必ずチェックすること。
（宿題を出しっぱなしにしない）

・答えを写してきているだけの生徒をちゃんと見抜くこと。
（それが通用すると思われたら授業自体が機能しなくなります）

・宿題をちゃんとしてきているかどうか確認テストをすること。
（ちゃんと把握できている場合はテストを省くことがあります）

・確認テストの不合格者を放置しないこと。
（「やりなおししとけ」という声掛けだけでは生徒はやりません）

・宿題をするのが難しくて質問が出るであろうか所は
授業中にちゃんと解けるように指導してから家に帰らせること。
（いかに授業中に「できる生徒にする」か？が
講師の腕の見せ所です。）

先ほども書きましたが、
残念ながら全講師が同じ水準で
授業ができているわけではありません。
お気づきの点がございましたら、
遠慮なく私までお知らせください。

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