金曜日は朝から激しい雨でした。
興国高校の入試説明会は
11時から始まります。
私にとってはとてもありがたい時間です。
そして、この学校の入試説明会のすごいところは、
毎年そのやり方が変わっていくことです。

▲説明会はアリーナで行われました。

▲広報ツールも充実しています。

たいていの学校が毎年同じ進行にになっており、
スライドも数字を変えただけのものが多数
組み込まれています。
KGCでは毎年説明会の資料をストックしていますが、
ほとんどの学校が、同じ構成になっているため、
どれが何年度のものかわかりません。

来る先生方を飽きさせずに
毎年この説明会に参加させたくなる仕掛けを
たくさん盛り込んでいます。
寿司屋のお弁当や、説明会後の懇親会、
参加した先生方全員へ商品券を配るなど
そうしたところも抜かりなく徹底されています。

参加する先生方の中には
こうしたお土産目当ての人もいるらしく、
商品券が入っていることを確認したら
そのまま説明会の途中で帰られる方もいらっしゃいます。
昨日も、若い塾講師の集団が
説明会の途中で帰ってたので、
いっしょに参加した他塾の先生に
「あれ、どこの集団ですか？」と聞いたら、
「ああ、〇〇〇〇の講師やで。
うちの近所の教室長が一人おったわ。」
と言ってました。
まあ、それはさておき・・・

この学校については
https://g-circle.jp/category/%e8%88%88%e5%9b%bd%e9%ab%98%e7%ad%89%e5%ad%a6%e6%a0%a1
こちらのアドレスに過去記事をまとめています。

校長先生の話によると、
最近は、わりと賢い上町台地にある
私立中学に進学した生徒が、
高校に進学するときに、興国高校に
移ってくることがあるということです。

中学の時の模試で天王寺高校がＡ判定だった生徒が
興国専願に切り替え、入学した生徒の
進研模試の偏差値推移を紹介してくれました。

京大医学部医学科を目指しているそうです。

文理学科の下半分や公立２番手に進学する生徒のうち、
大学進学を本気で中３のうちから考えている生徒は
その高校の進学実績を見ます。

例えば、泉陽高校に進学するほどの
成績であれば興国へ進学したほうが
手厚く大学受験に向けて指導してくれるし、
入学金、授業料、制定品、研修旅行費用、
進路対策費用、PTA会費、生徒会費、
学級会費などのすべてが無料になります。
その額、合計で約333万円です。

また、さらに医学部医学科を目指し、
合格した生徒には、医学部医学科でかかる費用も
面倒を見ていただけます。

上記の条件であれば、
大学進学を中心に考えて
受験校を選ぶなら、私なら
絶対にこの学校は外しません。

入学後に生徒たちに
「なぜ、公立のレベルの高い学校じゃなくて
興國高校を選んだのか？」
という趣旨の質問をしたそうです。
するとその生徒は
「味のある高校生活を送りたいから。」
と答えたそうです。

どこの学校でも普通に授業を行い、
校外学習という名の遠足があり、
語学研修という名の海外旅行があり、
スキー合宿という名のレジャーがあり、
文化祭や体育祭などがあります。
天王寺高校ではサバイバルキャンプがありますし、
私立の学校の中には体育祭は
府立体育館や大阪ドームを借りて
行ったりなど、学校によって個性豊かな取り組みがあります。

興國高校ではその一つ一つの取り組みが、
先生方や生徒たちが一丸となって
取り組むような先生側の熱量も素晴らしく、
また演出が派手です。
これは大阪桐蔭にも同じことが言えます。

生徒たちの多くは、校外学習で
勉強をしたいわけじゃなく、
体育祭で運動をしたいわけじゃなく、
かけがえのないクラスメートや
部活などの「仲間」と
同じ空間で同じ時間を過ごせることが
大切なのであり、その空間と時間を
充実したものにしてくれるのが
良い学校であり、良い先生なのだと思います。

このコロナ禍でさまざ生学校が
イベント等を中止にする中、
この学校では従来のいろいろな取り組みを
コロナ仕様にして実施しているらしいです。
これも素晴らしいことだと思います。

20年ほど前に当時の副校長先生が
「興國高校から近畿大学に10人以上
合格したんですよ！」とおっしゃっていたのですが、
今年は近畿大学だけで117名です。
素晴らしい実績が出ている学校で
是非働きたいと、優秀な先生がたくさん集まってきています。