入試日程で学校の質が問われる明星高等学校・中学校
大阪明星学園は私学連に入っていない
数少ない学校の一つです。
私学連は、私立高校の無償化を進めるのに、
非常に尽力した組織で、
その当時のPTAの人たちは
署名活動や国会請願などかなり精力的に活動され、
そのおかげもあり、大阪府は全国に先駆けて
私立高校の授業料無償化を実現しました。
その当時のPTAの方たちは、未だに
私学連に入っていない私立高校が
無償化になるのはおかしいと言っています。
機会があればその辺りも是非伺ってみたいと思います。
さて、明星の説明会ですが、
新型コロナ対策ということで、
今年はzoomを使ったウェビナー形式でした。
あらかじめ、段ボールに説明会資料や
学校のパンフレット、記念品が送られてきます。
時間になったら、アドレスにアクセスして、
説明会が始まるのを待ちます。
質問したりはできないのですが、
チャット機能を使用して、
先生方が説明をしてくれているときに
質問を投げたりできます。
質問は、説明会終了後の
明星の先生から返答が来るようになっています。
今年は、設備の紹介や授業見学など
学校の中を案内されることがなかったので、
こういう説明会であれば、
オンライン形式で十分だと思います。
今回の説明会では、生徒たちに
「学びの型」を身につける取り組みとして、
・大学生が質問に答えるチューター制度
・学習ポートフォリオ
という2点をアピールしていました。
これからは、学歴より学習履歴という
考え方が広がってきている中で、
ポートフォリオがあるのは良いことだと思います。
ただ、卒業した大学生が質問を受ける
チューター制度は、おそらく桃山学院の
真似をしていると思いますが、
通っている生徒からは
あまり評判がよくありません。
私立高校の取り組みは、
「他校がやっているならウチも」
というものがたくさんあります。
その最たるものがベネッセやスタディサプリでしょう。
特にベネッセのGTECはどの学校も
右に倣えで取り入れています。
スタディサポートという試験もそうです。
その他にも進研模試など
数え上げるときりがありません。
このようにして、
・放課後に予備校の先生が授業をしています。
・スタディサプリ、N予備校などの映像教材が見られます。
・卒業生が質問に答える自習室があります。
・全生徒にタブレットを持たせています。
という横並びのサービスが始まります。
そしてこうしたサービスの費用は、
結局は保護者負担になっています。
明星は、「探求+英語+アート」
という視点からいろんな取り組みをしています。
昔から「明星紳士」という言葉があり、
生徒たちには、
「自分を犠牲にしてでも他人に尽くすのが明星紳士」
と先生がたは教えているそうです。
ハーバード大学での10日間のプログラムや
放課後の「希少・難治性疾患領域を事例とした主体的課題発見・解決学習プログラム」
「さかなの病原菌を不活性化させる物質を出す腸内細菌」
「高校生ビジネスグランプリ」
などの探究活動は、偏差値の高い学校ならではの
取り組みで面白そうだと思います。
さて、入試に関してです。
新しくS特進コースができます。
そして、ターゲットを明確にしています。
このコースは東大、京大、
国公立医学部医学科がターゲットです。
このコースは従来の入試のやり方では、
「これ以上賢い生徒が確保できない。」
「今の明星では今以上に賢い生徒を
育てる仕組みがないので、
入試で賢い生徒を確保する方法を!」
という流れで作ったコースであることがわかります。
説明会ではいろいろと都合の良い言い回しで
否定していましたが、このコースの
入試日程は、初日の午後です。
第一志望で最難関を受験した生徒の
不合格者を確保したいという学校が設定する日程です。
また、このS特進コースは
初日の午前の入試では受けられません。
つまり、ホントに第一志望で
明星に行きたくて、初日に専願で希望する生徒は
一番賢いコースには入れないのです。
初日で専願で明星を受験する生徒は、
ギリギリの生徒もいるでしょうが、
もちろん、特待生を取るような賢い生徒もいると思います。
そういう第一志望の生徒が全くいなければ
残念でしょうがないのですが。。。
清教学園の例でいうと、
初日に清教を受けて、特待生で合格したうえで
清風南海の前期または、
後期を受けてそっちも合格する。
けど、第一志望は清教だから
南海には受かっても行かない。
という生徒が毎年数人います。
清教学園はそうした、
自校を第一志望にする生徒を
常に最優先で受け入れてきてますし、
もっと上の学校を受けられるけど、
わざわざ清教を選んで受験する
という生徒が一定数います。
おそらく、幼稚園を持っていたり、
通いやすいところに競合がないなど
立地的な好条件もあると思います。
明星の新設するS特進コースが
初日の午前の試験でS特進コースを募集せず、
当日の午後入試と後期で募集するということは、
大阪星光、高槻、六甲などを受験して
不合格になるだろう生徒たちに
滑り止めとして受けてもらいたいというのがミエミエです。
しかも説明会では、
「こうした学校の受験生は合格率が88%です。」
とアピールして積極的に受けてきてくれと言ってました。
こうした志の低い生徒募集をするよりは、
英数コースの生徒を放置するのではなく、
しっかりと指導する方向で
教員の意識と質を上げていかなければ
新しいコースを設置して、
今までよりも賢い生徒を集めることができたとしても
上位の生徒に対してしか価値のない学校という
評価は変わらないと思います。
学校としての価値を高めていくのは難しいなあと思いました。
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