高野山高校の宗教科　僧侶にならない人もいますよ

この高校は日本で唯一の宗教科がある学校です。
私にとってはとても惹かれる学校の一つです。

主に僧侶を目指す生徒が多く、
全国のお寺の跡継ぎが集まりますが、
僧侶にならない生徒もいます。
以前私が伺った時は、4割ほどが
一般の生徒だと言っていました。

「虚しく往きて実ちて帰る」
教育機関としてかくありたいものだと思います。

公立高校をはじめ、
高校には、普通科や文理科、
国際教養科やグローバル科など
〇〇科という名前がつく学校があります。

これは文科省から専門的に
その分野の勉強をする学校と認められたコースで、
３年間で25単位以上勉強しなければいけません。

私立高校などで、科がつかない
特進コース、文理Ⅰ類コースなどは
その学校が勝手にコース分けをしているだけです。

宗教科の専門科目は以下の通り
・宗教一般
・声明
・常用経典
・宗教史
・教義Ⅰ
・教義Ⅱ
・梵習字
・法式
・ご詠歌
・布教
・華道

ここを卒業した生徒は、高野山大学、
大正大学、種智院大学などに進学するそうです。

入学する際に集団得度といい、
入門する儀式を行います。
在学中には四国お遍路に行き、
八十八か所のうち、12か所を徒歩で巡礼したり、
ボランティア活動をしたり、
僧堂研修といって、僧侶になるための
修行生活を体験したりします。

標高800メートルの山の上にあり、
寮生活をします。
男子寮と学校の校舎はつながっていて
スリッパ通学ができます。

宗教科の生徒は全員が剃髪する技術が身につきます。
修行期間に入る前には寮で自分で剃髪するそうです。

三年生の最後には求聞持研修というのがあります。
５泊６日の日程で
朝3時に起き、夜9時に寝る、
起きてから寝るまでずっと僧侶の修行です。
HPなどでは確認できなかったのですが、
今は無くなってしまったのでしょうか？

私の家は曹洞宗を信仰しているのですが、
様々な儀式や法要を行い、
お墓参りの際にに方丈様と話す度に
宗教と言うのは、癒してくれるものなのだなぁとか、
生き易くしてくれるものだのだなぁと感じます。

勉強が苦手な人には、
いろいろと大変な思いをするでしょう。
特に修行期間は大変だと思います。

けど、「修行」は別に仏門に入らなくても
することはできます。
ラーメン屋や美容師でもできますし、
プログラマーにもアスリートにも
修行期間は必要です。

大人になって仕事をする際に、
この修行期間がしっかりしたものであれば、
大きく自分の人生を揺さぶるようなことに遭遇しても
地に足をつけて、物事を考えることができます。

しかし、何を生業にして生きればいいのか？
分からなかったり、漠然とした不安があるのであれば、
僧侶を目指すことは何にも無駄にはならないと思います。

ちなみに、寺持ちになると、
やり方次第ではかなり稼ぐことができるようです。
いろいろと非課税ですし。
けど、やり方次第でというのはどの業界同じです。

また、私の知り合いでニフティーの仏教フォーラムを
主催していた方は、仏教界の僧侶のヒエラルキーや
人間関係を
「俗世間より生ぐさい。」
と言っていました。

京都のとある大きなお寺でお勤めされている方は
「部長」と呼ばれており、
会社組織のようになっているとおっしゃってました。

どの世界にも様々、いい事も嫌なこともあります。
自分がどうありたいか？
どのように社会の役に立ちたいか？
を考える機会を一生のうちに考える機会が必ずあります。

その際に良い機会と良い先生にであることができれば
これほど幸せなことはないと思います。
そうしたチャンスを掴むためにも
日々、目の前のことに一生懸命取り組むことです。
これも修行の一つだと思います。
鍛えられるべき時期に、しっかりと鍛えましょう。

ちなみに、この学校はネットで検索すればわかりますが、

不祥事が結構あります。

それでも通わせた保護者の方からは

満足しているという意見も、お聞きしています。
総じて、良い高校だと思います。
高野山高校。
また、取材に行きたいですね。

◆お問い合わせはこちら

◆資料請求はこちら

◆面談予約はこちら

◆採用関連情報はこちら

◆塾のサイトはこちら