子供を傷つける親の不機嫌02

帯状疱疹から本日復帰しました。
今日は昼過ぎから中学受験の生徒の指導をしています。
病欠の1月6日~昨日まで
今までの人生でなかったくらい全力で寝ました。
とにかく、早く治して復帰しなければ。
そのことだけしか考えていませんでした。

ということで、丸1週間休んでとても元気です。
ちょっと体重増えたかもしれません。
そして、年末の話の続きです。

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効果が無い、子どもを叱る言葉
1.「やる気あるの?」
2.「イヤやったらせんでいい。」
3.「早くしなさい。」
4.「ちょっと考えたらわかるでしょ?」
5.「〇〇しないなら□□もさせない。」
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まず、1の「やる気あるの?」
と親が子供に声をかけるときは、
当たり前ですが、子供にやる気なんてありません。

しかし、大抵の子供が「やる気ない」とは言いません。
逆に「当たり前やん。やる気なんて無いに決まっているやん。」
と言い返してくる場合、
非常に良い親子関係になっています。

その言い方が激しく感情的であっても、
笑いながらふざけて言っている場合でも同じです。
激しく感情的に言い返してきた場合、
売り言葉に買い言葉で、
同じように激しくやりあうことになるでしょう。

もしかしたら、親は子供によって
物理的に傷つけられるかもしれません。
また、言い返されたことで
精神的に傷つくかもしれませんが、
それは受け入れざるを得ません。

このやり取りの中で、
注意を払わなければいけないのは、
黙って何も返事をしない子供、
または、やる気が無いにも関わらず、
やる気があるような返事をする子供です。

親が納得するだろうと思って、
親が望む答えを言う子は、
極端に言うと、親から見捨てられることを
不安に思っています。

こうした行為はイギリス人の精神科医の
ボウルヴィが「愛着行動」と定義づけました。
幼い子供が親の後を追いかけたり、
しがみついたり、泣き叫んだり、
微笑んだりすることの延長に小学生、
中学生のこれらの行為があります。

「やる気あるの?」や「やる気ないな。」と
親から声をかけられた子供は、
その言葉の背後にある、
「この状況で、やる気が無いなんて返事は許さない。」
という親のメッセージを受け取ります。

そこで、「やる気はありません。」と答えられる生徒は、
順調に反抗期を迎えており、
不安定でイライラするような自分の感情と付き合いながらも、
自立する方向へ成長の舵を切っていると受け取って、
喜ぶべきなのだと思います。

2の「イヤやったらせんでいい。」も、
同じ理由で「やったー!せんでええんや!!」
と喜ぶ生徒は逞しくなっていると
成長を喜ぶべきでしょう。

3の「早くしなさい。」と言って、
行動が早くなった子供はいるのでしょうか?
その場では早くするフリをして、
その後、同じ注意を繰り返されているはずです。
塾でも同じです。

私は、いつの頃かだったか定かではありませが、
親から「早くしなさい。」と言われると、
わざとスローモーションで動き、
親を怒らせせて面白がっていました。
もちろん、私自身が早くしないといけないなぁと
思っていれば、早く行動します。
親が私に早く行動させたいだけだと感じた場合だけです。

4の「ちょっと考えたらわかるでしょ?」は、
注意されるまで本当に
考えが及ばないという場合があります。

しかし、本当に考えが及んでいないようでしたら、
なぜ、そのように考えなければいけないか?
を教えてやらなければなりません。
そして、そのレベルのことには、
まだ考えが及ばない子供として育っていることを、
受け入れなければいけません。

しかし、本当に「ちょっと考えたらわかる」事を、
あえて考えずに行動しているなら、
そうなるまでの過程をしっかりと見直さなければいけません。
子供は何らかの理由によって考えたくなくなっているのです。

5は、せめて
「□□できるように〇〇を頑張ろうね。」
と言い換えるべきでしょう。
また、こうした条件を課す場合、
最初は、クリアして□□できるように
課題のレベルを低めに設定し、
クリアできたという成功体験を最初に共有する必要があります。

クリアできたことと、□□が実現できたことの両方を
親子で一緒に喜ぶことができれば、
子供も「クリアできたら本当に□□できる。」と実感して、
より高い目標を自ら課すようになると思います。

そうしなければ、本人にとって、
「ハードルの高い課題を親が超えさせたいから釣っているだけだ。」
と思うでしょう。
誤解にしてもこのように受け取られてしまうと、
「浅はかな親」とレッテルを貼り、
基本的に親の言うことを聞かなくなってしまいます。

子供は基本的には頑張りたいのです。
しかし、怠けたいときもあるのです。
そして、放っておいても自分でやる気を起こして、
頑張るようになります。

しかし、放っておけばどんどん怠けて、
二度と勉強しないように
親が感じてしまっているのであれば、
立ち直ったり、自らやる気を起こす力を、
それまでのやり取りの中で
摘み取ってしまっている可能性があります。

子供が成長していく過程で、
多くの親がいつの頃からか、
子供を引き算の目で見てしまうようになります。
私も生徒たちに、
「全然褒めてくれへん。」と
苦情を言われたことが数えきれないくらいあります。

幼いころは、
「〇〇ができるようになったね。」
「△△ができてすごいね。」
とできたことを喜び合ってくれて、
お母さんに褒めてもらえることが嬉しくて
いろんなことを頑張れたのに。
と思っている子は多いです。
小学校の高学年から
中学2年生くらいまでというのは、
こうした幼さと、大人っぽさと、
逞しさが混ざり合った非常に
難しい時期なのだと思います。
それだけに、叱り方や褒め方は
気を付けたいところです。

 

 

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