中学受験をしない小学生のコース 算数編 100問計算
前回に引き続き、中学受験をしない小学生コースの紹介です。
今回は算数です。その中でも定期的に取り組んでいる
100問計算について書かせていただきます。
上のプリントは、「余りのあるわり算」と
「2ケタ+2ケタ」の足し算をを
100問掲載したものです。
これを10分以内に計算し、
かつ満点取ることが目標です。
10分ということは600秒です。
1問につき6秒以内で正しい答えを書きます。
どの問題も1問ずつであれば、
小学生でも3年生以上であれば
絶対に間違いません。
「51÷9=」などの問題を答えるのに
2秒とかかりません。
ところが、100問似たような問題を解くと、
途中で混乱してきます。
公文式やそろばんなどをしたことがない生徒が、
初めてこの計算問題に取り組むと、
60問ほどで、集中力が切れ始めます。
集中力が切れ始めると、
自分で何の計算をしているのか
わけがわからなくなってきます。
たとえば、「11÷8=3」となってしまい、
余りの「・・・」を見た瞬間に、
なぜ余りが出ていないのか、
何が間違っているのか分からなくなってしまいます。
そして、そこで手間取ってしまい、
時間を奪われてしまいます。
集中することに慣れていないため、
頭に熱を持ち、ボーッとし始め、
頭が真っ白になったように感じます。
このように最初はなかなか100点を取ることが難しく、
10分以内に解き終わることも難しいです。
しかし、下の表にあるように、
この問題は解けば解くほど処理能力が高まり、
正答率も高まってきます。
下の表には、6月からしか記録が掲載されていませんが、
4月、5月はギリギリ10分切るかどうかのスピードでした。
それが半年ほどでみるみるスピードが速くなり、
正答率も上がり始めます。
書くスピードを伸ばすために、
解いた問題の答えを書きながら、
次の問題に目を通して解き始めることができるようになります。
自分が解いたプリントで取った記録よりも、
点数が伸びたり、時間を短縮できるようになると、
うれしくなり、どんどん解きたくなってきます。
周囲の友人が似たような時間で解いていると、
負けずに頑張ろうという気持ちになります。
こうして1年間ほど継続して練習を続けた
生徒の記録が下の表のとおりです。
特にこの生徒は「たし算」が得意で、
「57+79=」という問題で、
一の位から書かずに、目で追いかけながら頭で計算し、
百のくらいから書いていました。
自分なりの解き方も磨くことができます。
速い生徒は、たし算、引き算など
いろんな問題もたいていは4以内で
最後までスピードを落とすことなく
満点を取ることができるようになります。
「簡単だから解ける」という問題でも
練習することが大切だということも
お分かりいただけるのではないでしょうか。
計算力を鍛えることはもちろん、
当たり前にできることを速く正確に解く意識を持たせたり、
集中力を高めるなどの効果もあります。
中学受験をしない小学生は
その余裕のある時間で、
公立高校トップ校を狙える学力を
今のうちから身につけましょう。
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