暗記するためには寝なければいけない
脳に新しい情報が入ってきた時、
海馬というところに情報がおかれます。
これがいわゆる「短期記憶」というものです。
そして、海馬は必要な情報か不要な情報かを判断し,
情報を大脳皮質に移したり、捨てたりします。
海馬が不要な情報と判断したものは捨てられるのですが、
完全に消えてなくなるということはありません。
ただし、その場所は脳の奥底にある見えにくい部分になります。
授業をしていて、一度教えたことなのに、
まるで初めて聞いたかのようなリアクションをする生徒がいるのですが、
それは一度覚えたことを復習しなかったために、
思い出されることがなく、脳の奥底に沈んでしまい、
見つけられなくなってしまっているのです。
授業で聞いた情報が脳の奥に沈んでしまう前に、
宿題をすることによって海馬に置かれている情報が
必要なものだと脳に認識させます。
そして、確認テストの勉強をすることで
2回目の復習をすることになります。
これより授業で得た情報を忘れにくくします。
KGCの授業はこのように脳の性質に合わせ、
無理なく身につくように工夫されています。
また、知識はただ単に暗記するという入力行為よりは、
感情を伴った入力の方が身につきやすいため、
授業中は気持ちを盛り上げたり、やる気を起こさせたり、
面白おかしく教えることで覚えやすくる工夫をしています。
視覚的な刺激を与えるように
パワーポイントを使って教えているのもその一環ですし、
私の集団指導の授業を受けている生徒が
成績を伸ばしやすいのも授業の内容に加えて
みんなで面白く授業をしていることも1つの要因です。
これを応用して、自習の勉強でも
暗記をどんどん進めていただきたいと思います。
また、暗記が苦手だという今回は
睡眠が学習にとっていかに大切か
を知ってもらいたいと思います。
何か新しい知識や技法を身につけるためには、
覚えたその日のうちに6時間以上眠ることが欠かせません。
一睡もしないで詰め込んだ情報は、
海馬にあっさりと捨てられてしまうため、
数日のうちに脳内から消えてしまうのです。
一夜漬けの勉強でも、海馬に情報が一時的に蓄えられるので、
翌日のテストくらいはなんとかクリアできますが、そこで終わりです。
記憶は脳に長くとどまってこそ意味のあるものとなります。
せっかくの勉強の努力を無駄にしないためには、
なるべく睡眠時間を削らなくても済むような
計画的学習を心がけなければいけません。
テスト直前にだけしか勉強しない。
しかも毎回徹夜だという人がいますが、
これではその時のテストの点数が取れても学力は決して伸びません。
ところで、なぜ眠らないと暗記できないのでしょうか?
その秘密は夢にあるらしいです。
夢は記憶の再生であり、自分の知見の範囲で再生されます。
ですから夢で行ったことの無い場所や
話したことの無い言語を話したりしません。
憧れの芸能人に会うことはあるかもしれません。
夢を見ている間に脳は、記憶した情報などを整理します。
起きている時間の方が寝ている時間より長いのですが、
その中の様々な膨大な情報を寝ている間に
ものすごいスピードで整理します。
ですから、夢のストーリーはたいてい滅茶苦茶です。
そして、目が覚めてから思い出す夢は
全体の1パーセント以下だろうと推測している科学者もいます。
ちなみに私はわりよ解く夢を覚えている方で、
一番古い夢の記憶は、小学1年生の時に見たものまで
さかのぼることができます。
とにかく人は一晩の間に大量の夢を見ます。
寝ないということは、海馬に情報を整えるという時間を与えないことになります。
整理整頓ができないような情報は、
海馬は不要であると判断して即座に捨ててしまいます。
つまり、寝ることはものごとをしっかりと覚える上でとても大切な行為なのです。
こう考えると、テスト前の徹夜は記憶にとって全く良くないことがわかると思います。
貴重な睡眠時間を削り一生懸命に記憶を捨てる努力をしていることになります。
100問テストの再テストで、何度やっても合格できなかった生徒が、
日を変えてすると割とあっさり合格するという例を書きました。
学習したことが少し経つと高度化するということがあります。
別でピアノの練習の例を出してみます。
どんなに練習しても上手く弾けない部分があり、
諦めて寝てしまったものの、翌日ピアノに向かったら
すんなり弾けたと言うのもなどの現象がそれです。
また、いくら勉強しても理解できなかったことが、
ある日突然、目から鱗が落ちたように分かるようになったという例もあります。
これは「レミニセンス」と呼ばれる現象です。
夢を見ると記憶は自然に成長するというわけです。
寝ている間に記憶が整理整頓され、
その後の学習を促進させた結果なのです。
このことから、学習したことがレミニセンスによって十分な効果を発揮するには、
ある程度の時間が必要であるとわかります。
直前に詰め込んだ知識は、覚えてから数日経った方が、
脳にとって利用しやすくなるのです。
時間が記憶を適度に熟成させるのです。
もうこれ以上は覚えられないかもしれないと、
限界まで勉強したら、十分に寝ましょう。
「寝ている余裕がない。」と言うほど切羽詰まった状況にならないように、
余裕を持って学習計画を立てましょう。
繰り返しになりますが、暗記ができない生徒はいません。
脳の特性を活かし、どんどん暗記できるようになりましょう。
そして暗記するために寝ましょう!
参考図書:「脳のしくみと科学的勉強法」池谷裕二
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