近畿大学はこれからもっと難しくなる 今年の歩留まり率より

登美丘高校、阪南高校、金岡高校、

河南高校、狭山高校など、

KGCの近所にある、偏差値50前後の高校から

近畿大学を受験する生徒は多いと思います。

 

しかし、ここ2,3年は近畿大学は

かなり合格しにくくなっています。

日本一受験者数が多い大学、

国際競争力がついてきている大学、

就職に強い大学、

などなど評価がうなぎのぼりの大学です。

ここの入試説明会に行ってきました。

 

まさかとは思っていましたが、

近大マグロが一人一皿ずつ用意されていました。

その他にもBIYバッグ(Bousai It Yourself)と言って、

透明な手提げかばんの外側に、

用意するべき防災グッズのチェックリストが

ついており、それをこのかばんに入れて玄関などに

置いておきましょうということでした。

さらに、このかばんは直接水を4リットルまで入れられる

強度になっていて、給水所に持っていくことができます。

学生のアイデアだそうです。

その他にも近大マグロせんべいや、

「生駒の目ざめ」という近大の水、

UHA味覚唐とのコラボ商品第7弾の

特濃ミルク8.2近大ハニーという飴などなど

いろいろ面白い近大グッズを頂きました。

 

とにかく勢いがあり、お金もあり、

活気のある大学という印象です。

他の大学と差別化するため、

様々な取り組みをしているので

積極的に大学がしていることに関わっていけば

社会に出るときに役立つたくさんのことが学べると感じました。

そのあたりが就職の良さにもつながっていると感じます。

 

冒頭で挙げた、偏差値50あたりの高校に通っていて、

特に何の目標もなく、うっかり体育系の部活に入り、

学校の勉強にギリギリついていくという成績の生徒でも、

高2の10月ごろから本気を出して近大対策をすれば、

高校受験で上記のような高校に

合格する学力のある生徒であれば、

近大に合格する可能性がかなり高くなります。

 

ただし、ここ数年は問題も難化してきているため、

対策は絶対に必要です。

 

泉陽、鳳など高校受験時の偏差値が60ほどの生徒でも、

中途半端に国公立を目指し、

11月から12月の公募推薦入試で

滑り止めだと高をくくり、過去問も解かずに

近大を受験するような生徒であれば、

まず合格しません。

 

今年度も泉陽や鳳から公募推薦で近大を受験して

不合格になった生徒がたくさんいます。

大阪市立大学、大阪府立大学を

第一志望としている生徒が、

滑り止めとして合格しているという感じです。

関関同立の滑り止めにはなりくくなってきており、

公募推薦入試で近大に不合格になった生徒が

一般入試で関西大学に合格するという例は

近年では当たり前になりつつあります。

 

こうした流れがあるため、

近大側も今年の歩留まりは読みにくかったようです。

歩留まりとは、専願率と言い換えてもいいかもしれません。

以下の表です。

公募推薦ではH27年から、

51%台で推移しています。

つまり、公募推薦で合格を受け取った生徒のうち、

半数はそのまま近大に進学しています。

H30では55.7%だったため、

今年度も歩留まりは増加すると思っていたと思います。

しかし、45.9%にとどまった。

これは、近大を滑り止めとして押さえておき、

よりレベルの高い大学へ進学する。

近大を受験する層のレベルが上がっていることを示しています。

 

C方式はセンター方式ですが、

センター方式の前期で合格する生徒は

かなり高い得点率の生徒たちで、

こうしたレベルの生徒たちは、国公立の2次も

それなりのところを受験するため、

センター方式で合格する生徒はまず近大へは進学しません。

 

昨年度の入試結果については

公募推薦の歩留まり率が悪く、

後期入試で追加合格を出す結果になりました。

受験生(特に保護者)の安全志向が高く、

かなりレベルの高い生徒も落として近大を受けています。

今年もその傾向は続くものと思われます。

 

知り合いの塾長のところの生徒も、

一般前期試験で85%得点したけど不合格になり、

3月の後期入試で合格したと言ってました。

近大側は「今年は同じ轍を踏まない」

と説明会で言ってました。

「合格するためには推薦入試から最後の後期試験まで何度も挑戦してください。」

と言ってました。

そりゃそーだ。

この説明会で、近大は

「今年摂神追桃は受験料で相当稼いだ。」

と言ってましたが、デカい声で

「オマエんとこもやろ!」

とツッコミをいれたくなりました。

 

外部検定は英検を2級Aで合格している

生徒にとってはかなり有利になっていました。

ところが、次からはみなし得点が少し下がります。

それでも2級Aで合格している生徒にとっては

かなり有利です。

準1級ー100点

2級A-85点

2級ー70点です。

 

入試問題の傾向としては

昨年と同様でマーク方式の試験時間60分。

問題のボリュームが非常に多いので

時間制限を設けての演習が必要です。

教科書を精読して出題しているため奇問難問はありません。

と近大は言っていますが、

前述のとおり、近年は難化しているため

しっかりと対策をする必要があります。

 

2年前に完成したアカデミックシアターにより

図書館の利用者数が飛躍的に伸びました。

ナレッジフィールドと言う24時間利用可能な自習室も完備。

アメニティーフィールドではCNNの協力によりカフェを併設しています。

私が高校生だったら、かなり魅力的に感じます。

 

先ほども書いたように、

トリッキーな問題はありませんが、

「そう聞かれると確かに出てこないな。」

と感じるような難問が増えてきています。

生徒の定員問題もあり、

来年もさらに合格しにくい大学となることは

間違いないでしょう。

なめてかかることなく、

近大に行きたい高3生は今すぐに、

関関同立を目指している高2生も

今すぐに受験勉強を始めましょう。

 

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