人間力を育てる学校「奈良学園」の説明会

今年の奈良学園の説明会はオンラインでした。
約30名の塾関係者が参加していました。
説明会では、奈良学園が大事にしていることから
入試のお話まで色々と伺いましたが、
「人間力」というキーワードが一番頭に残りました。

高校で最も必要とされるものは
【座学(大学入試の5教科)】です。
大学などへの進学を見据えると
それは当たり前のことです。
座学の結果が有名大学への合格率に直結し、
その合格率を判断基準として
高校への入学者が増加する
という好循環が生み出されます。

しかし、近年は座学だけでは
対応できない入試が増えており、
また大学卒業後の
社会で通用する人間を育てるためには、
それ以外のことの方が重要となってきます。

最近の若者はレジジェンス
(逆境に抵抗する力)が著しく弱くなってきており、
その力をつけるためには人と共同して学習することが
必要となるそうです。
奈良学園ではSSHという特色を生かして、
共同学習に力を入れています。

今年のSSHの発表会では、
全国224校が参加し、
審査を経て上位6校が全体発表に進みました。
そして、奈良学園の
「校内サギソウ群落の送粉者の研究」
が文部科学大臣賞に選ばれました。

このような栄誉ある賞をとれたのは、
奈良学園が常日頃から
人間力を育てる教育を意識しており、
先生だけでなく、生徒の間にも
「目配り、気配り、心配り」
が浸透している結果だと思われます。

他にも色々とおっしゃっておられましたが、
来年から大きく変わることとしては、
高校1年生から1人1台パソコンが配られることです。
パソコンを使用した教育を
これから色々と実践していくそうです。

中学入試についです。上記のような教育が
世間に認められてきたのかわかりませんが、
中学入試での医進の倍率が毎年上がっていってます。
さらに、B日程では特進の合格数を絞っています。
また、さらなる人材確保のため
C日程(2科目受験)を作ったおかげで、
初めて灘中学との併願生が5名出たので
とても良かったとのことでした。
更に、奈良学園は2日目の入試終了後、
すぐにバスを王寺駅まで走らせて、
西大和学園の午後入試に間に合うように
案内しています。

様々な方法を使って、
昨年度はABC日程で合計約1100名近くの
受験生の確保に成功しています。
C日程では、灘や東大寺、西大和や
大阪星光、洛南など関西の
最上位校からの併願がとても多くなっていました。
ABC日程でそこまで倍率は変わりませんが、
上位校から流れてくる受験生がいるので、
C日程は特に難しくなっています。

ちなみに
A日程 不合格

B日程 合格
の生徒は特進で10名

B日程 不合格

C日程 合格
の生徒は医進で4名、特進で23名

A日程 不合格
B日程 不合格
C日程 合格 の生徒は
医進1名、特進10名でした。

次に高校入試についてですが、
奈良学園に高校から入る場合は、
奈良県の公立高校の入試問題を
しっかりと解くことが必要です。
全体として2割くらいは
解けない問題を入れているので、
そういった問題には手をつけずに、
確実に残りの8割をとれるように、
公立高校の過去問をやりこんでおきなさい
とのことでした。
奈良学園の過去問はあまり参考にならないので、
そんなに解く必要はないとのことです。

また昨年度同様、近親者でコロナがでた場合は、
診断書を提出したら2週間後にテストとなるそうです。

奈良学園は、全国のSSHの発表会で
文部科学大臣賞をとるチームを育てるなど、
その教育力は他の学校にない特徴的なものをもっています。

説明会でも、そこについては自信をもって
お話頂いていたかと思います。
その土台は、奈良という
古い歴史と自然あふれる地理によるものも
大きいのではないかと思います。

そういった思いがあるため、説明会での
「関西の最上位校の併願校としての地位が確立された」とか、
「灘から生徒が流れてきた」ということを
得意にお話されていたことに対して、残念に感じます。

奈良学園は関西の最上位校と比べて
何ら遜色ない独自の教育論を持ち、
それを教職員に浸透させ、
実行している数少ない学校です。
その指導があったからこそ、
今夏のSSHの受賞があったのでしょう。
たまたまではないと思います。

全く同じ生徒達が別の学校で研究をしたとしても
成功はなかったでしょう。
確かに、先ほど出てきた灘高校は
進学率や入試の難易度、知名度など、
どれをとっても日本一です。

だからと言って、
すべてにおいて日本一ということはなく、
奈良学園の方が優れていることもあると思います。
そこに対して自負のない学校であれば、
灘高校の影を踏むことができただけでも
すごいと自慢して良いと思いますが、
奈良学園には奈良学園の強みがあるので、
そこの自信がほしいです。

「日本一といえば灘高校かもしれないが、
我々は我々のやり方に自信をもっているので、
より高い目標に向かって頑張らせ、
そして必ず今よりも協調性のある子に育てます。
だから迷わずわが校を受験して下さい。」
という言葉がほしいです。

それくらい、私としては生徒を通わせたい思っている
数少ない学校のうちの一つです。

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